2019/08/01:猛暑の中、日本各地で停電が発生。
2019/07/31、日本全国が梅雨明けしました。
その翌日の2019/08/01に東京都の稲城市・清瀬市をはじめ、埼玉・新潟・静岡・長野・奈良・沖縄など各地で停電が発生。
稲城市では約3700軒、清瀬市では約1500軒、埼玉の川越市では約2800軒、静岡の浜松などでは約1160軒。
2019/09/08〜09/09:台風15号が首都圏直撃、千葉県を中心に大規模な停電発生。
そして9/8〜9/9にかけて台風15号が静岡から上陸・首都圏を直撃し、大型の送電線の鉄塔を倒壊させ、メガソーラーの発電パネルから火災が発生するなど大きな被害が発生しました。
台風一過後も東京電力管内では約80万戸以上が停電。9/9の東京の最高気温は37℃という猛暑日となっています。
2019年の台風15号は上陸した台風としては過去最強クラス、首都圏の鉄道各社は運行を始発から見合わせる「計画運休」を実施。JR山手線などでは当初予定していた運行再開時間が大きく遅れるなど混乱が続きました。
約50mの送電線鉄塔 2基倒壊 千葉 #nhk_news https://t.co/rdMv5On268
— NHKニュース (@nhk_news) September 9, 2019
【強風の影響か】千葉・市原のメガソーラー発電所で火災https://t.co/nlN8BjHsJE
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 9, 2019
ソーラーパネルが吹き寄せられ、何らかのきっかけで火災に。消火作業には通電を止める必要があり、消火のめどは立っていないという。 pic.twitter.com/exBlIvo9n7
【台風15号】千葉で63万軒停電 気温上昇もエアコン使えず https://t.co/qWAcZ7fwAu
— NewsDigest ニュース・災害速報 (@NewsDigestWeb) September 9, 2019
2018/09/04:台風21号が西日本を直撃、近畿地方を中心に大規模な停電発生。
2018年の9/4に西日本を直撃した台風21号。関西国際空港ではターミナルビル側のA滑走路全域および到着ロビーや地下機関室が浸水、これによりターミナル全体が停電。また台風の強風に煽られたタンカーが連絡橋に衝突して橋桁が大きくズレるなどの被害が出ました。
そして、この台風によって関西電力管内では8府県で延べ約224万7000戸に及ぶ大規模停電が発生。9/5の大阪の最高気温は約30℃でした。
台風21号は「25年ぶり非常に強い勢力での日本列島上陸」は正式記録となっています。
関西空港と大阪・泉佐野市を結ぶ連絡橋、つなぎ目の部分ではっきりとずれています。
— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) September 4, 2018
上空から見た様子です。タンカーがぶつかって、連絡橋にめり込んだ状態になっています。 #台風の被害 pic.twitter.com/Nj5vM2Nqdp
他地域のお住いの方も他人事ではありません。
猛暑・残暑下における停電時の暑さ対策や電力不足によるリスクを考え、ご家庭レベルでも可能な範囲で備えておきましょう。
個人・家庭でできる停電対策
■猛暑下の停電を想定した備え各種
① 停電後、室内の温度が上がってきたら、日陰側の窓を開けて換気する。
② 冷凍庫には事前に保冷剤を常備(可能な範囲で大きめのものと、首に巻くタイプも)。
③ 冷凍庫には事前にミネラルウォーターやペットボトルに入れた水を常備。
④ お風呂の水は張っておき、熱中症の可能性がある場合は水風呂として。
⑤ 自家用車があればガソリンは十分に。緊急避難場所として冷房を使えます。
⑥ クーラーボックスを備える(保冷剤と冷蔵庫の生鮮品を移す)。
⑦ ポータブル電源 + サーキュレーターを備える。
⑧ モバイルバッテリー + ソーラーチャージャー + USB扇風機を備える。
(編集部スタッフは実際に、上記はほぼすべて実施しています)
②の保冷剤は意外と日常使いできて便利です。日々の買い物時は肉魚などの生鮮品と一緒にすれば鮮度維持に。
停電時は⑥のクーラーボックスに移し、一緒に生鮮品を入れれば簡易冷蔵庫がわりに。
熱中症の恐れがある場合は、タオルなどで包んで首や背中、脇の下などに入れて体を冷やせます。
③の冷凍したミネラルウォーターは溶けるまでは保冷剤がわりに使え、溶けた水は冷たいまま飲用すれば熱中症対策に。
④のお風呂の水を使う場合、小さなお子さんの場合は要注意。特に乳幼児などの体温調節機能が十分でない場合、直接水風呂に入れるのは避けましょう。
⑤〜⑧あたりの装備は、アウトドアを嗜むかたであれば結構お持ちではないでしょうか。
編集部スタッフも、夏キャンプ用にポータブル電源とサーキュレーターを常備しているので、停電時にはこれが活躍します。
屋外で仕事や作業をすることが多い場合は、服に空調ファンを取り付けた「空調服」と呼ばれるウェアを用意しておくのもいいでしょう。
なお、おでこなどに貼って熱を冷ますと言われる「冷却ジェルシート」類は、からだ全体の体温を下げる(解熱)効果はありません。
冷却原理はジェルに含まる水分が蒸発することによる気化熱で、「貼付部の温度が局所的に下がる」仕組み。打ち水と同じです。
熱中症対策としては微妙ですが、他に対策が無い場合の手段として備えておくのはありです。
冷却ジェルシート類の効果に関しては、日本医事新報社さんの公開情報「冷却ジェルシートにはクーリング効果があるのか?」が解りやすいです。
この問いに対する回答は「苦痛緩和には効果的だが,体温を下げることまでは期待できない」とのこと。
電力会社各社の停電情報
電力会社各社の停電情報ページへのリンクを記載しておきますので、ご利用の電力会社があればブックマークしておいてください。
こちらに記載のない独立系電力会社の場合は、契約されている電力会社のwebサイトで別途ご確認ください。
■北海道電力の停電情報
http://teiden-info.hepco.co.jp/
■東北電力の停電情報
https://www.tohoku-epco.co.jp/teideninfo/
■東京電力の停電情報
http://teideninfo.tepco.co.jp/index-j.html
■北陸電力の停電情報
http://www.rikuden.co.jp/teiden/otj010.html
■中部電力の停電情報
http://teiden.chuden.jp/p/index.html
■関西電力の停電情報
https://www.kepco.co.jp/energy_supply/supply/teiden-info/index.php
■中国電力の停電情報
http://www.teideninfo.energia.co.jp/
■四国電力の停電情報
https://www.yonden.co.jp/nw/teiden-info/index.html
■九州電力の停電情報
http://www.kyuden.co.jp/teiden_map/index.php/map/
■沖縄電力の停電情報
http://www.okidenmail.jp/bosai/
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