2021/01/01:新島・神津島で最大M4.7の連続地震。宮城, 茨城, 福岡でも小規模な地震
2021/01/01は新島・神津島近海で最大M4.7を始めとした連続地震が発生、宮城・茨城・福岡でも小規模な地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
---|---|---|---|---|---|
2021/01/01 17:36頃 | 宮城県沖 | 1 | M3.2 | 約70km | 38.8, 141.7 |
2021/01/01 16:16頃 | 福岡県筑後地方 | 1 | M2.8 | 約10km | 33.0, 130.4 |
2021/01/01 04:10頃 | 茨城県南部 | 1 | M3.2 | 約70km | 35.9, 140.1 |
2021/01/01 03:41頃 | 新島・神津島近海 | 1 | M2.6 | 約10km | 34.5, 139.3 |
2021/01/01 03:17頃 | 新島・神津島近海 | 1 | M2.4 | 約10km | 34.5, 139.3 |
2021/01/01 02:27頃 | 新島・神津島近海 | 1 | M2.6 | 約10km | 34.5, 139.3 |
2021/01/01 02:10頃 | 新島・神津島近海 | 1 | M2.9 | 約10km | 34.5, 139.3 |
2021/01/01 01:53頃 | 新島・神津島近海 | 4 | M4.7 | 約10km | 34.5, 139.3 |
注目はやはり、元旦早々に発生した伊豆諸島に属する新島・神津島近海における連続地震です。同震源では昨年12/18〜12/19にかけても群発地震のような連続地震が発生していました。
特に首都直下地震の想定震源域に近いため、今後も継続的な警戒と備えが必用です。
東京都に属する伊豆諸島及び小笠原諸島では、相模湾〜房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近で発生する地震や、関東地方東方沖合から伊豆・小笠原海溝沿いのプレート境界付近で発生する地震によって強い揺れや津波による被害を受けることがあります。
とは言えマリアナ海溝へと接続している「伊豆・小笠原海溝」の付近では、M8規模の巨大地震はこれまで発生していません。
しかしこれまでの経緯を見ると、伊豆諸島周辺では火山活動も活発であり噴火に伴った大きめの地震や大規模な群発地震などが発生し、局所的に大きな被害が発生することがあります。
また、時折発生する「深発地震」により、震源がこのあたりであっても大きな揺れを感じるのが関東地方〜東北地方になるという「異常震域」が発生することもあります。
過去数十年で見た場合、1986年に伊豆大島での「伊豆大島噴火」に伴い最大M6.0の地震が発生。また2000年6月以降、三宅島の火山活動により最大M6.5の地震が発生し、死傷者計16名という被害が出ています。
このときは三宅村では2000/9/4〜2005/2/1まで全島避難が実施され、住民の方々は島外での避難生活を余儀なくされました。
なお伊豆諸島、小笠原諸島の9町村は「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定されていることを忘れてはなりません。特に気象庁からは毎月上旬に南海トラフに関する定期情報発表がありますので、定期的にチェックしておくと良いでしょう。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
【北海道南西沖】
2021/01/01 22:10頃, 震度1, M3.6, 深さ10km, 北緯:42.6, 東経:139.1