トップ 2分で読む 【東日本】岐阜で再び群発地震, 長野でも連続地震, 福島でM5.3, 岩手でM3.7, 山梨でM2.5(2020/05/19)

【東日本】岐阜で再び群発地震, 長野でも連続地震, 福島でM5.3, 岩手でM3.7, 山梨でM2.5(2020/05/19)

2020/05/19は岐阜で再び連続地震があり群発化しています。近い長野県中部でも連続地震、福島でM5.3、岩手でM3.7、山梨でM2.5の地震。大きな地震が起きる前には明瞭な「前震活動」が観測されることがあり、特に東日本大震災では発生前々日の2011/03/09から三陸沖で群発地震が続きました。

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2020/05/19:岐阜で再び群発地震, 長野でも連続地震, 福島でM5.3, 岩手でM3.7, 山梨でM2.5

2020/05/19は、岐阜で再び連続地震があり群発化しています。近い震源の長野県中部でも連続地震があり、福島でM5.3、岩手でM3.7、山梨でM2.5の地震がありました。
それぞれを震源別かつ、時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

【岐阜県飛騨地方】
2020/05/19 17:22頃, 震度1, M2.5, 深さ10km
2020/05/19 16:55頃, 震度3, M4.4, 深さ10km
2020/05/19 16:38頃, 震度1, M2.1, 深さ10km
2020/05/19 16:15頃, 震度2, M3.4, ごく浅い
2020/05/19 16:05頃, 震度3, M3.7, ごく浅い
2020/05/19 15:39頃, 震度1, M2.4, 深さ10km
2020/05/19 14:41頃, 震度1, M2.9, 深さ10km
2020/05/19 14:36頃, 震度2, M4.0, 深さ10km
2020/05/19 14:33頃, 震度3, M3.7, 深さ10km
2020/05/19 14:27頃, 震度2, M3.6, 深さ10km
2020/05/19 14:23頃, 震度3, M4.5, 深さ10km
2020/05/19 14:18頃, 震度1, M3.0, ごく浅い
2020/05/19 14:12頃, 震度1, M2.9, 深さ10km
2020/05/19 13:47頃, 震度1, M2.6, 深さ10km
2020/05/19 13:45頃, 震度1, M2.9, ごく浅い
2020/05/19 13:23頃, 震度2, M3.0, 深さ10km
2020/05/19 13:17頃, 震度1, M3.2, ごく浅い
2020/05/19 13:13頃, 震度4, M5.3, 深さ10km
2020/05/19 12:46頃, 震度2, M3.7, 深さ10km
2020/05/19 05:00頃, 震度2, M4.0, ごく浅い
2020/05/19 04:26頃, 震度1, M2.4, ごく浅い
2020/05/19 03:50頃, 震度1, M2.7, ごく浅い
2020/05/19 03:04頃, 震度1, M2.6, ごく浅い
2020/05/19 02:57頃, 震度2, M3.3, ごく浅い
2020/05/19 02:36頃, 震度1, M2.8, ごく浅い
2020/05/19 02:32頃, 震度1, M2.5, ごく浅い
2020/05/19 02:30頃, 震度2, M2.9, 深さ10km
2020/05/19 02:03頃, 震度1, M3.0, ごく浅い
2020/05/19 02:01頃, 震度3, M4.8, ごく浅い

【長野県中部】
2020/05/19 17:06頃, 震度1, M2.5, 深さ10km
2020/05/19 16:07頃, 震度1, M2.7, ごく浅い
2020/05/19 15:20頃, 震度1, M2.6, 深さ10km
2020/05/19 14:59頃, 震度1, M2.8, 深さ10km
2020/05/19 13:29頃, 震度1, M2.5, ごく浅い
2020/05/19 05:10頃, 震度2, M3.4, ごく浅い

【山梨県東部・富士五湖】
2020/05/19 17:54頃, 震度1, M2.5, 深さ30km, 北緯:35.5, 東経:139.0

【福島県沖】
2020/05/19 12:17頃, 震度4, M5.3, 深さ50km

【岩手県沖】
2020/05/19 09:46頃, 震度1, M3.7, 深さ80km

【長野県中部】
2020/05/19 05:10頃, 震度2, M3.4, ごく浅い

 

収まったと思われた岐阜県飛騨地方における地震が、群発化傾向で再発しています。位置としては岐阜県と長野県の県境であるため、震源としてはひとまとまりで見たほうが良いかもしれません。

 

国立研究開発法人 防災科学技術研究所が公開しているHi-net自動処理震源マップで岐阜と長野の過去30日間の地震を確認しても、相当な数の地震が続いています。

ここまでの短期間における連続した地震は、もはや「群発地震」と言っても差し支えないと考えられます。

岐阜県内の断層帯は小さなものも含めると数多く存在しますが、ご存知の通り岐阜県・富山県・長野県・新潟県にまたがる飛騨山脈を含めた「日本アルプス」は、プレートテクトニクス理論に基づけばプレートがぶつかり合って隆起したものと考えられています。特に日本の高山の大部分は日本アルプスに集中しており、日本アルプスを構成する飛騨・木曽・赤石山脈は日本列島を東西南北に分ける中央構造線とフォッサ・マグナに沿って存在。つまり、このあたりは地殻変動の激しい場所と言えます。

(※近年ではプレートテクトニクス理論そのものにも様々な言及がなされていますが、科学的な観測に基づいたデータとしては間違いなく、海溝や断層付近での地震は発生しています)

 

岐阜・長野の県境における一連の群発地震の震源は、中央構造線と糸魚川-静岡構造線の交差部にも近い位置で、周辺には多数の活火山も存在しています。気になる群発地震ですが、火山周辺での群発地震はマグマや地下水の動きで噴火活動にまで至る場合もありますが、一過性の活動で終息する場合も当然あります。

 

そして大きな地震が起きる前には明瞭な「前震活動」が確認されることがあり、特に東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)においては発生前々日の2011/03/09から三陸沖で群発地震が続きました
また、この時は震災の2週間前にも岐阜県飛騨地方で連続した地震が発生していました。

 

いま岐阜と長野の県境で発生している群発地震が、今後発生しうる大地震の前震なのかこのまま収束するのかはまだ判りませんが、少なくとも「大地震が起きるかもしれない」という想定で備えだけはシッカリとしておきましょう。備えた上で何も起きない、というのが現状でベストと言えます。

この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)

【奄美大島近海】
2020/05/19 18:45頃, 震度3, M4.5, 深さ60km, 北緯:28.1, 東経:129.4

【岐阜県飛騨地方】
2020/05/19 18:44頃, 震度1, M2.4, 深さ10km, 北緯:36.3, 東経:137.6

【熊本県熊本地方】
2020/05/19 18:18頃, 震度1, M2.6, 深さ10km, 北緯:32.9, 東経:130.5

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