トップ 2分で読む 【本州】長野, 宮城, 熊本, 与那国島で小規模な地震(2020/07/26)

【本州】長野, 宮城, 熊本, 与那国島で小規模な地震(2020/07/26)

2020/07/26は長野,宮城,熊本,与那国島で小規模な地震。豪雨による氾濫で大きな被害の出た熊本県では小規模な地震が散発的に発生しています。二次災害としての土砂崩れのリスクがありますので継続的な警戒が必要です。また今回は和歌山県北部で小規模な地震が起きていますが、南海トラフ巨大地震の想定震源域内となります。

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2020/07/26:長野, 宮城, 熊本, 与那国島で小規模な地震

2020/07/26は長野, 宮城, 熊本, 与那国島で小規模な地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

 

【与那国島近海】
2020/07/26 21:52頃, 震度2, M5.4, 深さ60km, 北緯:24.4, 東経:122.5

【長野県中部】
2020/07/26 20:07頃, 震度1, M2.6, 深さ10km, 北緯36.2度, 東経137.7度

【和歌山県北部】
2020/07/26 13:56頃, 震度1, M2.7, 深さ10km, 北緯34.0度, 東経135.3度

【熊本県熊本地方】
2020/07/26 13:45頃, 震度2, M3.0, ごく浅い, 北緯32.5度, 東経130.7度

 

梅雨時期の豪雨による河川の氾濫で大きな被害の出た熊本県では、小規模な地震が散発的に発生しています。降雨が落ち着いた後でも二次災害としての土砂崩れのリスクがありますので、継続的な警戒が必要です。

また今回は和歌山県北部で小規模な地震が起きていますが、南海トラフ巨大地震の想定震源域内となります。
ここで、同震源における近年の震度4以上を見てみます。

【和歌山県北部を震源とする近年の震度4以上】
発生日時最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2013/06/08 20:39頃44.0ごく浅い34.2, 135.2
2013/06/08 16:17頃43.9ごく浅い34.2, 135.2
2011/08/10 08:13頃44.6約60km34.1, 135.5
2011/07/05 19:34頃44.4約10km34.0, 135.2
2011/07/05 19:18頃5強5.4約10km34.0, 135.2
2011/05/10 23:01頃44.1ごく浅い34.2, 135.2

東日本大震災の約4ヶ月後にM5.4・最大震度5強の地震が起きていますが、それ以降はさほど大きな地震は起きていないことが判ります。ただし小規模な地震は頻発している領域ですので、こちらも継続的な備えと警戒は必要です。

 

南海トラフ巨大地震」の発生時期に関しては、現時点では科学的に確度の高い予測は不可能というのが政府も認め公開している実情ですが、確率論的には今後30年以内の発生確率は70%、さらに50年以内まで範囲を広げると90%という高い数値となっています。直近500年間で見てみると、南海トラフ沿いでの大きな地震は約100年間隔で発生しており、一番最近は1946/12/21に発生したM8クラスの「昭和南海地震」。
また、昭和南海地震の2年前には「昭和東南海地震」が発生しており、これはM7.9・最大震度6を記録しています。

 

南海トラフ沿いでは以前より、九州東部〜四国中西部〜近畿地方でプレートのスロースリップによる地殻変動が起きており、南海トラフのプレート境界で発生している地震は東海〜九州までの広範囲に渡ります。

 

重要なことは「いつ起きるか・どこで起きるか」ではなく「起きたときに備えがあるか」です。防災よりも「備災」を念頭においた行動を。いざ大震災規模の災害が起きた際に防災用品や備蓄食料などの備えが無い場合、直後の被災生活が大変厳しいものになることは、地震のみならず近年の豪雨被害や台風被害に遭われたかたであれば身に沁みて理解されているはずです。

 

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」となりがちな災害への備えですが、何もない平時にこそしっかりやっておきましょう。

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