2020/8/2〜8/3:岩手, 長野, 岐阜で小規模な地震
2020/8/2〜8/3にかけて、岩手,長野,岐阜で小規模な地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【長野県南部】
2020/08/03 21:08頃, 震度1, M2.6, 深さ10km, 北緯35.9度, 東経137.7度
【長野県中部】
2020/08/03 14:34頃, 震度1, M2.7, 深さ10km, 北緯36.2度, 東経137.7度
【岩手県沖】
2020/08/03 01:49頃, 震度1, M3.4, 深さ40km, 北緯39.1度, 東経142.2度
【岐阜県飛騨地方】
2020/08/02 06:35頃, 震度1, M2.8, ごく浅い, 北緯:36.3, 東経:137.6
岐阜と長野の県境で複数の有感地震が発生していますが、いずれも地震の規模を示すマグニチュードは2クラス、最大震度は1で小規模なものです。
この2日間で規模が最大だったのは岩手県沖のM3.4。最大震度は同様に1と小規模な有感地震です。
政府・地震調査研究推進本部が公開している資料によれば、岩手県を含む太平洋側での今後30年内の地震発生確率で注目すべきポイントがあります。
超巨大地震 :M9.0程度 = ほぼ0%(東北地方太平洋沖型)
プレート間巨大地震:M7.9程度 = 5〜30%
ひとまわり小さいプレート間地震:M7.0〜7.5程度 = 90%程度以上
沈み込んだプレート内の地震 :M7.0〜7.5程度 = 60〜70%
総合的に見たM7.0〜7.5程度の「ひとまわり小さいプレート間地震」の発生確率が90%以上となっています。東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内にM7〜8クラスの地震が発生する可能性が高いので、備えはしておきましょう。
東日本大震災以降、東北〜関東の日本海溝沿いでは依然として活発な地殻活動が継続中です。しかしデータを見ると、「地震の空白域」とみられる領域がいくつか存在します。東北〜関東であれば仙台や鹿島の陸に近い沖合、房総半島の南東沖など。
日本には世界に16枚しかないプレートのうち4枚が存在し、その境界において活発な地殻活動が継続している場所に位置しています。そして国内各地で楽しめる温泉や農作物を育む豊かな土壌が形成されたのは、こうした活発な地殻活動に由来する要素でもあります。
日本に住む以上、地震や噴火とは否応なしに付き合わざるを得ない現実を、どう受け止め乗り越えていくのか。大人世代だけでなく、子・孫の世代も含めて大局的に考えて対策を講じていく段階に入っていると言えるでしょう。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
あああああ