トップ 2分で読む 宮城沖でM4.5、新島・神津島, 長野, 和歌山, 熊本, 大阪でも小規模な地震相次ぐ(2020/12/20)

宮城沖でM4.5、新島・神津島, 長野, 和歌山, 熊本, 大阪でも小規模な地震相次ぐ(2020/12/20)

2020/12/20は宮城県沖でM4.5、新島・神津島, 長野, 和歌山, 熊本, 大阪でも小規模な地震が相次ぎました。12/17〜12/19にかけて群発化していた新島・神津島近海における地震は現在のところ収まっている状況となりました。また熊本県熊本地方・和歌山県北部・長野県南部と、震源位置が概ね中央構造線沿いとなっています。いずれにせよ今後も継続的な備えと警戒が必用であることに変わりはありません。

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2020/12/20:宮城沖でM4.5、新島・神津島, 長野, 和歌山, 熊本, 大阪でも小規模な地震相次ぐ

2020/12/20は宮城県沖でM4.5、新島・神津島, 長野, 和歌山, 熊本, 大阪でも小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2020/12/20 22:48頃大阪府南部1M2.7約10km34.3, 135.2
2020/12/20 21:22頃和歌山県北部1M2.7約10km34.2, 135.2
2020/12/20 20:52頃新島・神津島近海1M2.6約10km34.5, 139.3
2020/12/20 18:35頃宮城県沖2M4.5約40km38.7, 142.3
2020/12/20 16:47頃長野県南部1M2.6約10km35.8, 137.7
2020/12/20 04:15頃熊本県熊本地方1M2.0約10km32.6, 130.7
2020/12/20 01:31頃新島・神津島近海1M2.5約10km34.5, 139.3
2020/12/20 00:08頃和歌山県北部1M2.0ごく浅い34.2, 135.2

12/17〜12/19にかけて群発化していた新島・神津島近海における地震は現在のところ収まっている状況となりました。また熊本県熊本地方・和歌山県北部・長野県南部・大阪府南部と、震源位置が概ね中央構造線沿いとなっています。いずれにせよ今後も継続的な備えと警戒が必用であることに変わりはありません。

 

また、この日ここまでのところで有感地震として規模の大きなものは、宮城県沖を震源とするM4.5。揺れとしては最大震度2となっていますが、東北〜関東にかけての太平洋側では以前より活発な地震活動が続いています。

政府・地震調査研究推進本部が公開している資料によれば、宮城県を含む太平洋側での今後30年内の地震発生確率で注目すべきポイントがあります。

日本海溝沿いの地震活動の長期評価 概要資料
https://www.jishin.go.jp/main/chousa/19feb_japan_trench/japan_trench_gaiyou2.pdf

超巨大地震:M9.0程度 = ほぼ0%(東北地方太平洋沖型)
プレート間巨大地震:M7.9程度 = 5〜30%
ひとまわり小さいプレート間地震:M7.0〜7.5程度 = 90%程度以上
沈み込んだプレート内の地震  :M7.0〜7.5程度 = 60〜70%

 

総合的に見た場合、M7.0〜7.5程度の「ひとまわり小さいプレート間地震」の発生確率が90%以上となっています。東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内にM7〜8クラスの地震が発生する可能性が高いので、備えはしておきましょう。

 

東日本大震災以降、東北〜関東の日本海溝沿いでは依然として活発な地殻活動が継続中です。しかしデータを見ると、「地震の空白域」とみられる領域がいくつか存在します。東北〜関東であれば仙台や鹿島の陸に近い沖合、房総半島の南東沖など。

 

日本には世界に16枚しかないプレートのうち4枚が存在し、その境界において活発な地殻活動が継続している場所に国土が位置しています。そして国内各地で楽しめる温泉や農作物を育む豊かな土壌が形成されたのは、こうした活発な地殻活動に由来する要素でもあります。

 

日本に住む以上、地震や噴火とは否応なしに付き合わざるを得ない現実を、どう受け止め乗り越えていくのか。大人世代だけでなく、子・孫の世代も含めて大局的に考えて対策を講じていく段階に入っていると言えるでしょう。

この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)

【新島・神津島近海】
2020/12/20 23:56頃, 震度1, M2.5, 深さ10km, 北緯:34.5, 東経:139.3

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