トップ 2分で読む トカラ列島で3連続・福島沖で2連続・埼玉でも小規模な地震発生(2021/02/27)

トカラ列島で3連続・福島沖で2連続・埼玉でも小規模な地震発生(2021/02/27)

2021/02/27は福島沖で引き続きM4以上が続いており、またトカラ列島近海でも3連続。埼玉でも小規模な地震。ちょうど2/27は地球と月との引力による潮汐力が最大で地震が起きやすいと言われる状況です。福島沖でM7.3が発生した2/13は同様に潮汐力が最大となる新月2/12の翌日、かつて阪神淡路大震災が起きた1995/1/17も満月でした。しばらくは警戒しておきましょう。

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2021/02/27:トカラ列島で3連続・福島沖で2連続・埼玉でも小規模な地震発生

2021/02/27はトカラ列島で3連続・福島沖で2連続の有感地震、埼玉でも小規模な地震が発生しました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2021/02/27 10:37頃埼玉県南部1M3.5約60km36.0, 139.6
2021/02/27 06:12頃トカラ列島近海1M2.6ごく浅い30.0, 130.0
2021/02/27 06:01頃トカラ列島近海3M3.5約10km30.0, 130.0
2021/02/27 05:48頃トカラ列島近海1M2.3ごく浅い30.0, 130.0
2021/02/27 02:04頃福島県沖3M4.8約50km37.7, 141.8
2021/02/27 00:33頃福島県沖3M4.4約60km37.2, 141.3

福島県沖では引き続きM4以上の有感地震が続いており、またトカラ列島近海でも3連続の地震が発生。ちょうどこの日2/27は地球と月との引力による潮汐力が最大になる日で、地震が起きやすいと言われる状況です。

 

福島県沖でM7.3が発生した2/13は同様に潮汐力が最大となる新月2/12の翌日、かつて阪神淡路大震災が起きた1995/1/17も満月でした。しばらくは警戒しておきましょう。

 

そしてこの日の注目はトカラ列島近海における3連続の地震です。

トカラ列島近海ではM2〜3クラスの地震の発生頻度が高めですが、ここでトカラ列島近海を震源とするこれまでの震度4以上の地震を見てみます。

【トカラ列島近海を震源とする震度4以上】
発生日時最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2016/12/24 08:17頃43.5約10km29.2, 129.2
2016/12/24 08:16頃43.6約10km29.2, 129.2
2016/04/24 22:27頃44.2約10km29.6, 129.8

震度4以上の有感地震は意外と少ないことが判ります。

 

トカラ列島の行政区域は全島が鹿児島県に属していますが、近海で発生する地震の震源は沖縄にも近いと言えます。沖縄は地震が少ないイメージがあり、歴史的な資料によって知られている被害を伴う地震は少ないのが現状ですが、M4〜5クラスの地震は発生しています。
近年においては、沖縄本島近海で2010年にM6.9・最大震度5弱、2016年にもM5.6で最大震度5弱の大きめの地震が発生。

 

特に、2010年(2010/02/27)の沖縄本島近海地震に関しては、沖縄本島南東沖の琉球海溝付近のユーラシアプレート内で発生しています。
震源の深さは37kmで、発震機構は北西-南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型とされています。
沖縄本島での震度5以上の地震は1909年(明治42年)の地震以来、実に101年ぶりのものとなり、世界遺産に登録されている、うるま市の「勝連城跡」の石垣が一部崩落する事態となりました。

 

津波に関しては沖縄県南城市で確認された10cm程度で、当初は沖縄本島・奄美諸島・トカラ列島の沿岸住民に避難勧告が発令されましたが、特に被害は報告されませんでした。
M7クラスに迫る大規模地震にも関わらず津波がこの程度で済んだのは、横ずれ断層型の地震だったからと推察されます。

 

過去100年内で沖縄周辺で発生した大規模な地震を見た場合は発生回数が意外と多く、頻度としては数年〜30年くらいの間隔となっています。沖縄周辺でも今後、大きな地震が発生する可能性は十分にありますので、ぜひ何もない平時にこそ災害への備えをしておきましょう。

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