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【岐阜】美濃中西部で起きた地震の震源と周辺の主要な断層帯(2019/03/09)

2019/03/09の01:08頃に岐阜県美濃中西部で起きた地震の震源と周辺の主要な断層帯を図示してみました。 この辺りは4つのプレート(ユーラシアプレート、北米プレート、太平洋プレート、フィリピン海プレート)の動きで形成されたとされる日本アルプスの西側で地殻活動が活発であるゆえ、これら以外にも多数の断層が存在し火山もあります。 糸魚川-静岡構造線の東側が「フォッサマグナ」です。 これは地質学において東北日本と西南日本の境目となる領域で、古い地層でできた本州の中央を「U字型」の溝が南北に走り、その溝の中に新しい地層が堆積した地質構造となっています。 図の中ほどには2014年9月に噴火した「御嶽山」があります。この噴火では、火口付近に居合わせた登山者のかたがた58名が亡くなられるという痛ましい噴火災害となりました。 この噴火で何故これほどの人数が犠牲になっていまったのかと言う点については、3つの要素があると言われています。 それは、ちょうど「紅葉シーズン・天気の良い週末・そしてランチ時」だったというものです。これによって山頂付近には多くの登山者が居合わせることとなってしまいました。 しかも、この時の御嶽山の噴火警戒レベルは「1」の段階で噴火しています。噴気の勢いや硫化水素臭が普段と異なるなどの前兆現象はあったようですが、火山性微動などの点に関しては入山規制などの根拠となる条件にならなかったようです。 近年の自然災害は事前の予測が困難であったり、発災後は被害が大規模化する傾向にあります。 災害対策の基本は「自助」ですが、内閣府が公開している平成30年版の防災白書によれば大地震に対する備えとして「特に何もしていない」という方々が約10%も存在します。 『いざその時』がやってきた場合、備えの有無でその後の被災生活の内容や質は大きく変わります。そして自助があって初めて共助が成り立ちます。 助け合いも備えがあってこそ。状況によっては「厳しいようだが助け合えない(助けられない)」ということもあるでしょう。各ご家庭でも平時からの備えを、無理なく日々の生活の中に組み込んでみてください。

【岐阜】岐阜県美濃中西部で最大震度4・M4.5の地震(2019/03/09)

2019/03/09の01:08頃、岐阜県美濃中西部で最大震度4・M4.5の地震がありました。明治24年の濃尾地震の震源近くです。 この震源では過去10年で起きた震度3以上の規模は5回程度の模様。 -------- 【岐阜県美濃中西部での過去10年の震度3以上】 2017/01/10 06:52頃, 震度3, M3.9 2015/03/04 00:04頃, 震度4, M4.9 2014/08/24 10:57頃, 震度3, M3.4 2009/02/22 12:40頃, 震度3, M3.6 2008/10/01 09:25頃, 震度3, M4.2 -------- 南海トラフ巨大地震の想定震源域からは外れますが、岐阜県内の南海トラフの固着域の北端あたりのようです。 濃尾地震の震源と今回の震源との距離はおよそ30km弱。濃尾地震は、1891年(明治24年)10月28日に濃尾地方で発生した、日本史上最大の内陸地殻内地震です。 岐阜県内の断層帯は小さなものも含めると数多く存在しますが、今回の震源の近くには根尾谷断層帯をはじめとした揖斐川断層帯・武儀川断層帯・関ヶ原断層帯・養老断層帯などがあります。 ご存知の通り岐阜県・富山県・長野県・新潟県にまたがる飛騨山脈を含めた「日本アルプス」は、プレートテクトニクス理論に基づけば、プレートがぶつかり合って隆起したものと考えられています。 特に、日本の高山の大部分は日本アルプスに集中しており、日本アルプスを構成する飛騨・木曽・赤石山脈は、日本列島を東西南北に分ける中央構造線とフォッサ・マグナに沿って存在しています。つまり、このあたりは地殻変動の激しい場所とも言えます。 内陸断層型の地震は海溝型と違い予知予測が難しいことは、熊本地震・大阪府北部地震・北海道胆振東部地震など近年の大規模地震でも明らかです。 いつ起きても対応できるように、備えだけはしておきましょう。万が一の大地震の際は、店頭から水食料などがあっという間に売り切れます。

【長野】長野で震度1が群発地震化?中央構造線・糸魚川静岡構造線の交差域付近(2018/11/25)

2018/11/23から長野県中部、中央構造線と糸魚川・静岡構造線が交差する領域の西側で発生している連続地震は、この投稿時点では11/25の15:44が最後となっていますが、今後どのように推移しているかが気になるところです。 今年の前半には沖縄近海で数日間に20回以上も地震が連続していたこともありますが、沖縄付近で大きな被害が出るような地震の発生には至りませんでした。 また2018年の秋には東海〜近畿地方において、中央構造線沿いの地震が頻発しています。 ただし、このあたりは前述の通り中央構造線と糸魚川・静岡構造線が交差している領域になり、プレートとしては北米プレートとユーラシアプレートがぶつかり合う場所でもあります。 11/20の国際研究チームによる「2017年メキシコ沖巨大地震がプレート全体を破壊」という発表にもありましたが、プレート境界で発生した大地震により大規模なプレート破壊が実際に起こることが判った今、日本列島全域が4プレートの境界にあることを考えるとこうした小さな地震が群発化した後に大きな地震が発生する可能性も考えられます。 逆に、熊本地震や大阪府北部地震、北海道胆振東部地震などの場合は前兆無しに発生していますので、今後いつどこで大きな地震が起きるかは「神のみぞ知る」と言う他ないという現実もあります。 いつどこで起きても生き残っていればなんとか対応できるように、備えだけは無理のない範囲でしっかりとしておきたいところです。

【岐阜】岐阜県美濃中西部での地震は「濃尾地震(M8.0)」の震源間近(2018/10/29)

※2019/03/09 01:08発生の地震に関する情報は、こちら からご覧ください。2018年10月24日の16時56分頃に岐阜県飛騨地方で地震がありましたが、10月29日の0時54分頃にも岐阜県美濃中西部で地震がありました。 震度・マグニチュードともに大きくはありませんが、前回よりも明治時代の「濃尾地震(震度7・M8.0)」の震源に近い断層集中地帯近くです。(近隣地震としては、10/27には奈良県の中央構造線沿いでも地震がありました。) 岐阜県内の断層帯は小さなものも含めると数多く存在しますが、ご存知の通り岐阜県・富山県・長野県・新潟県にまたがる飛騨山脈を含めた「日本アルプス」は、プレートテクトニクス理論に基づけば、プレートがぶつかり合って隆起したものと考えられています。 特に、日本の高山の大部分は日本アルプスに集中しており、日本アルプスを構成する飛騨・木曽・赤石山脈は、日本列島を東西南北に分ける中央構造線とフォッサ・マグナに沿って存在しています。つまり、このあたりは地殻変動の激しい場所とも言えます。 近年ではプレートテクトニクス理論そのものにも様々な言及がなされていますが、科学的な観測に基づいたデータとしては間違いなく、海溝や断層付近での地震は発生しています。 皆さんが住んでいる地域にどのような活断層や断層帯が存在するのかという点については、日頃から知っておいても損はないでしょう。

【岐阜】岐阜県飛騨地方で震度3(2018/10/24)

2018/10/24は午前1時台に沖縄・与論島近海でのM6.3の地震が起きましたが、同じ10/24の16時56分頃に岐阜県飛騨地方で震度3が発生しました。震源の深さは10kmと浅めですが、マグニチュードはM2.9と比較的小規模でした。 今回の震源の西側では今から127年前・明治24年の10月下旬には国内史上最大級の内陸地殻内・直下型地震である「濃尾地震」が発生、震度7・M8という未曾有の巨大地震でした。 このときの死者は7,273名・負傷者17,175名・全壊家屋は14万2177戸を数え、震央近くでは揺れによって山の樹木が全て崩れ落ちたと言われています。当時もっとも死傷者が多かったのは美濃地方で、山崩れが1万箇所弱も発生したとされています。 記録に残る前兆現象として地鳴り・鳴動音・前震活動があったとのことから、震源域の地殻内では群発地震が発生していたとも考えられます。 岐阜県には断層帯が多数存在しますが、すぐ東側には日本列島を走る2大構造線である「中央構造線」と「糸魚川・静岡構造線」が交差する領域があります。 また岐阜県では最大の被害をもたらした濃尾地震の経験を風化させないという観点から、毎年10月28日を「岐阜県地震防災の日」と定め、防災に関する啓蒙をおこなっています。 さて最近、特に今年は例年になくあちこちで大きめの地震が目立つ印象を受けます。特に今年前半は、国内における火山の噴火があちこちで発生したことも記憶に新しいところ。ここ数ヶ月は従来はあまり大きな揺れが無かった場所でも揺れているようです。