トップ 2分で読む 石川能登周辺で3連続、福島沖・熊本・岐阜・新島神津島・トカラ列島でも小規模(2023/05/30)

石川能登周辺で3連続、福島沖・熊本・岐阜・新島神津島・トカラ列島でも小規模(2023/05/30)

2023/05/30は石川能登周辺で3連続、福島沖・熊本・岐阜・新島神津島・トカラ列島でも小規模が発生。注目は石川県能登周辺。2021年6月あたりから増えている能登半島付近での地震活発化に伴い地面隆起と2022年後半には震源域の拡大が観測され、一連の地震は収束傾向とは言え今後も当分続くと考えられます。

65

2023/05/30:石川能登周辺で3連続、福島沖・熊本・岐阜・新島神津島・トカラ列島でも小規模

2023/05/30は石川能登周辺で3連続、福島沖・熊本・岐阜・新島神津島・トカラ列島でも小規模が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2023/05/30 22:52頃福島県沖2M4.0約40km37.5, 141.7
2023/05/30 20:16頃熊本県熊本地方3M3.8約10km32.7, 130.7
2023/05/30 19:24頃石川県能登地方2M2.4約10km37.5, 137.3
2023/05/30 17:57頃岐阜県飛騨地方1M2.4ごく浅い36.0, 137.4
2023/05/30 17:49頃能登半島沖4M4.5約10km37.5, 137.4
2023/05/30 17:30頃新島・神津島近海1M2.2約10km34.3, 139.3
2023/05/30 13:28頃石川県能登地方1M2.7約10km37.5, 137.3
2023/05/30 00:06頃トカラ列島近海1M1.8約10km30.0, 129.8

注目は石川県能登周辺。2021年6月あたりから増えている能登半島付近での地震活発化に伴い地面隆起と2022年後半には震源域の拡大が観測され、一連の地震は収束傾向とは言え今後も当分続くと考えられます。

 

また能登半島沖には「猿山岬北方沖断層」と「珠洲岬沖断層帯」が存在し、石川県〜富山県にかけては邑知潟(おうちがた)断層帯を含めた複数の断層があります。歴史的資料で知られている主な被害地震は、金沢市〜加賀市付近にかけての地域や能登半島、それら地域の日本海沖合で発生しています。

 

これまでに周辺で起きた大きな地震としては注目すべきは、規模または揺れが大きな順から

2007年の「平成19年能登半島地震」がM6.9、最大震度6強
2023年の「石川県能登地方の地震」がM6.5、最大震度6強
1799年の「金沢地震」がM6.0、最大震度6

 

あたりとなります。特に2023年5月5日の「石川県能登地方の地震」に関しては、その後の最大余震が数時間後に最大震度5強・M5.9で発生しています。

また、富山県は2017年に邑知潟断層帯・森本・富樫断層帯・砺波平野断層帯の3つを震源とする最大規模の地震が発生した場合の想定被害を発表。石川県中部に存在する邑知潟断層帯でM7.6クラスの地震が起きた場合、富山では高岡市・氷見市を中心に最大で3557人の死者が出る想定となっています。

 

能登半島の日本海に面した震源で付近には北陸電力の志賀原発があります(1号機・2号機ともに停止中、2号機は安全審査会合を開き、周辺断層に関する議論中)。

 

志賀原発に関しては、原子力規制委員会の有識者調査団が2016年に敷地内断層を調査し、1号機の原子炉直下を通る断層について「(過去に)活動したと解釈する」という結果が出ています。

 

2023年3月3日には、原子力規制委員会による2号機の安全審査で同原発の敷地内を走る10本の断層は「活断層ではない」とする北陸電の主張を了承しており、志賀原発2号機は廃炉の危機から一転し再稼働へ舵を切ることになりました。

いま備えておくべき「備災アイテム」をamazonで見る!

このサイトや記事が気に入ったらシェアしましょう!