トップ 2分で読む 八丈島近海でM4.3、宮城・和歌山・石川・岐阜・瀬戸内海でも小規模な地震(2023/05/31)

八丈島近海でM4.3、宮城・和歌山・石川・岐阜・瀬戸内海でも小規模な地震(2023/05/31)

2023/05/31は八丈島近海でM4.3、宮城・和歌山・石川・岐阜・瀬戸内海でも小規模な地震が発生。注目は八丈島近海。八丈島周辺を震源とする記録的な地震としては、「1972年12月4日八丈島東方沖地震」を取り上げることができます。地震の規模を示すマグニチュードはM7.2、八丈島では最大震度6を記録し、東京都内でも震度4を観測しました。

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2023/05/31:八丈島近海でM4.3、宮城・和歌山・石川・岐阜・瀬戸内海でも小規模な地震

2023/05/31は八丈島近海でM4.3、宮城・和歌山・石川・岐阜・瀬戸内海でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2023/05/31 21:15頃和歌山県北部1M2.6約10km33.9, 135.2
2023/05/31 20:12頃瀬戸内海中部1M3.3約10km34.2, 133.5
2023/05/31 15:20頃紀伊水道1M3.1約10km33.8, 135.0
2023/05/31 10:04頃宮城県沖1M3.7約50km38.9, 142.0
2023/05/31 07:49頃八丈島近海1M4.3約10km33.4, 139.3
2023/05/31 04:06頃岐阜県飛騨地方1M2.8約10km36.0, 137.4
2023/05/31 03:41頃石川県能登地方1M2.5約10km37.5, 137.3

注目は八丈島近海。このあたり伊豆諸島や小笠原諸島では、1923年の関東大震災を引き起こした関東地震などのように相模トラフのプレート境界付近で発生する地震によって被害を受けることがあります。しかし、伊豆・小笠原海溝付近では深発地震以外でのM8程度の巨大地震の発生はこれまで知られていません。

ただ、伊豆・小笠原海溝に沿っては多数の火山が連なる火山帯でもあり、伊豆大島から新島・三宅島・八丈島・西之島・硫黄島を通り日光海山に至る約1,300kmに渡って21の活火山が存在しています。2000年には6/26〜8/18にかけて、三宅島・神津島・新島付近で大規模な群発地震が発生。この時の最大規模の地震はM6.5で、最大震度6弱を観測する大きな地震が6回発生しました。

 

伊豆・小笠原海溝付近では時おりかなり大きな地震が発生し、その中でも震源の深さが60〜200km程度の「稍(やや)深発地震」と、200km以上の深さで発生する「深発地震」が起きることがあります。この深発地震が起きた際には、震源から遠く離れた場所で大きな揺れを観測する「異常震域」が発生することがあります。

 

深発地震が起きて異常震域が発生すること自体はさほど珍しいことではなく何らかの巨大地震の前兆である確たる根拠にもなりませんが、だからといって以降に巨大地震が起きないという保証もありません。「巨大地震はいつ起きるのか?」という事を論じるよりも、「巨大地震が起きた時に、その後を対応できる備えがあるか」がもっとも重要です。収まったから安心するだけでなく、備えを確認して足りないものは改めて備えておきましょう。

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