トップ 2分で読む 岐阜でM3.1、福島沖でM3.5、滋賀北部でM2.8の小規模な地震(2023/10/10)

岐阜でM3.1、福島沖でM3.5、滋賀北部でM2.8の小規模な地震(2023/10/10)

2023/10/10は岐阜でM3.1、福島沖でM3.5、滋賀北部でM2.8の小規模な地震が発生。注目は岐阜県飛騨地方。岐阜〜長野周辺は4プレートの動きで形成されたとされる日本アルプスの西側で地殻活動が活発で、他にも多数の断層が存在し火山もあります。2014年9月には御嶽山が噴火し多数の犠牲者が出ました。

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2023/10/10:岐阜でM3.1、福島沖でM3.5、滋賀北部でM2.8の小規模な地震

2023/10/10は岐阜でM3.1、福島沖でM3.5、滋賀北部でM2.8の小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2023/10/10 18:24頃滋賀県北部1M2.8約10km35.3, 136.0
2023/10/10 11:20頃岐阜県飛騨地方2M3.1約10km36.0, 137.5
2023/10/10 03:42頃福島県沖1M3.5約80km37.4, 141.3

注目は岐阜県飛騨地方。岐阜〜長野周辺は4つのプレート(ユーラシアプレート / 北米プレート / 太平洋プレート / フィリピン海プレート)の動きで形成されたとされる日本アルプスの西側で地殻活動が活発であるゆえ、これら以外にも多数の断層が存在し火山もあります。

 

ではここで、岐阜周辺の火山や断層を見てみましょう。

 

糸魚川-静岡構造線の東側が「フォッサマグナ」と呼ばれている領域です。
これは地質学において東北日本と西南日本の境目となる領域で、古い地層でできた本州の中央を「U字型」の溝が南北に走り、その溝の中に新しい地層が堆積した地質構造となっています。

図の中ほどには2014年9月に噴火した「御嶽山」があります。この噴火では、火口付近に居合わせた登山者のかたがた58名が亡くなられるという戦後最悪の噴火災害となりました。

 

この噴火で何故これほどの人数が犠牲になっていまったのかと言う点については、3つの要素があると言われています。それは、ちょうど「紅葉シーズン・天気の良い週末・そしてランチ時」だったというものです。これによって山頂付近には多くの登山者が居合わせることとなってしまいました。

 

しかも、この時の御嶽山の噴火警戒レベルは「1」の段階で噴火しています。噴気の勢いや硫化水素臭が普段と異なるなどの前兆現象はあったようですが、火山性微動などの点に関しては入山規制などの根拠となる条件にならなかったようです。

近年の自然災害は事前の予測が困難であったり、発災後は被害が大規模化する傾向にあります。
災害対策の基本は「自助」ですが、内閣府が公開している「平成30年版の防災白書」によれば大地震に対する備えとして「特に何もしていない」という方々が約10%も存在します。

 

【平成30年版 防災白書|図表1-10-4 大地震に備えている対策(男女比)】
http://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/h30/zuhyo/zuhyo1-01_10_04.html

 

『いざその時』がやってきた場合、備えの有無でその後の被災生活の内容や質は大きく変わります。そして自助があって初めて共助が成り立ちます。助け合いも備えがあってこそ。

 

状況によっては「厳しいようだが助け合えない(助けられない)」ということもあるでしょう。各ご家庭でも平時からの備えを、無理なく日々の生活の中に組み込んでみてください。

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