2019/8/27:神奈川県西部で最大震度3・M4.3の地震
2019/08/27の00:13頃、神奈川県西部で最大震度3・M4.3の地震があり、その2分後にも同じ震源で最大震度1, M2.9の地震がありました。
いずれもかつての関東大震災(1923)と元禄関東地震(1703)の震源域に重なります。
この震源では2019/07/08にも最大震度3・M4.3の地震がありましたが、神奈川西部を震源とするM4.0を超える地震が発生したのは(震源域の範囲の誤差はあるでしょうが)この7/8がおそらく東日本大震災直後の2011/3/21のM4.2(最大震度2)以来。M4クラスで最大震度3以上だったものは、2009/07/16に発生したM4.0・最大震度3のものです。
また、この震源で有感地震として短時間に2度発生するのはかなり珍しいと思われますが、過去10年で見てもM4を超える地震は珍しいと言えます。
—
【神奈川県西部における近年の震度3以上】
2019/08/27 00:13頃, M4.3, 最大震度3
2019/07/08 22:54頃, M4.3, 最大震度3
2016/02/20 10:33頃, M3.1, 最大震度3
2015/06/30 06:56頃, M3.3, 最大震度3
2011/05/21 01:04頃, M3.9, 最大震度3
2009/07/16 05:19頃, M4.0, 最大震度3
—
相模トラフ付近で派生する地震の発生間隔については複数の説があり、元禄型は相模トラフ沿いの相模湾から外房を震源域として再来間隔は1000〜1500年というものと、200-300年程度の可能性もあり得るとの説もあります。
政府の地震調査委員会による今後30年内の長期評価においては、M7.9〜8.6の地震は
①関東大震災(大正型関東地震)については2014年の時点でほぼ5%以下
②元禄型関東地震(元禄関東地震)については2014年の時点でほぼ0%
となっています。
しかし、熊本地震・大阪府北部地震・北海道胆振東部地震なども発生確率がほぼ0%となっている断層帯付近で発生しているため、警戒は必要でしょう。