歴史上、南海トラフ巨大地震が発生する前には内陸側でも大きめの地震が起きているという1つの見かたができます….と言うとオカルト的で強引でもありますが、試しに当てはめてみると、確かに数年前〜数ヶ月前に内陸側で発生している地震の記録が。作ってみたのが上の図です。
(各地震の記録は基本的にWikipediaより、なお1498年の日向灘地震に関しては存在に関して疑義が持たれています)
また、活発な活動を続ける新燃岳の爆発的噴火が収束した数ヶ月〜数年内に、国内のどこかで巨大地震が発生しているという見方も可能です。(こちらも「こじつけ」感は否めませんが)
しかし近年、熊本・鳥取・台湾・沖縄・島根で起きた地震や九州で急激に活発化した火山活動は、もしかすると近い将来に南海トラフ巨大地震が発生する可能性を示唆しているのかもしれません。この状況に慣れてはいけないとも思います。
巨大地震の予知予測に関しては、阪神淡路大震災や東日本大震災の教訓から「地震の正確な予知は難しい」との見方が強く、特に南海トラフ巨大地震に関しては現時点で確度の高い予測は困難で、住民の避難や交通機関および企業の業務を規制するだけの根拠を持った予知はできない、というのが結論となっています。
◆参考情報(日経新聞):『「地震、確度高い予測困難」 南海トラフ対策で報告書案』
◆参考情報(産経ニュース):『「予知脱却」見えぬ出口 南海トラフ地震と大震法めぐり白熱…切迫度レベル分けも難しく』
画像出典:毎日新聞
ただし、もし巨大地震が発生しうる「前兆」を確認した場合は数日以内に発生する可能性を提示し、住民避難や企業の業務停止を促すなどの対応をとる必要はあると指摘もされています。
いずれにせよ、こうしたニュースや話題が出る都度「次の大震災」に対するアンテナの感度を少しだけ上げて、避難用品や備蓄品をチェックしたり、ご家族や友人との緊急連絡手段や避難ルートを確認するなどの行動を日常の中に組み込んでおくことが、いざその時が来た時にスムーズに対応できる準備になることは間違いないでしょう。