トップ 2分で読む 【ロシア】ユーラシア大陸最高峰:クリュチェフスカヤ火山で噴火開始(2019/11/11)

【ロシア】ユーラシア大陸最高峰:クリュチェフスカヤ火山で噴火開始(2019/11/11)

ロシア科学アカデミー極東支部の火山地震研究所(IVS)によると2019/11/11、カムチャツカ半島にあるユーラシア大陸最高峰を誇る活火山「クリュチェフスカヤ火山」が山頂噴火を始めました。御存知の通り、北海道沖の千島海溝からの延長線上に存在しています。

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2019/11/11:ユーラシア大陸最高峰:クリュチェフスカヤ火山で噴火開始

ロシア科学アカデミー極東支部の火山地震研究所(IVS)によると2019/11/11、カムチャツカ半島にあるユーラシア大陸最高峰を誇る活火山「クリュチェフスカヤ火山」が山頂噴火を始めたとのこと。

研究所によれば、クリュチェフスカヤ火山頂上の火口に赤熱物質(溶岩)の放出が3年ぶりに発生。火口クレーターが深いため、溶岩はまだ火口縁の下にとどまっています。

クリュチェフスカヤ火山基地IVIS代表のYuri Demyanchuk氏によれば、ここ数ヶ月間、火山性微動の増加と火山灰放出が確認されていたとのことです。

クリュチェフスカヤ火山は成層火山で、約4750mというユーラシア大陸でもっとも高い山です。
山頂には直径約700mの火口クレーターが存在し、山としての年齢は約7000年。

インターファクス通信:「カムチャツカでユーラシア最高峰の火山噴火開始」
https://www.interfax.ru/russia/683704
polit.ru:「カムチャッカ半島、ユーラシアで最も高い火山の噴火」
https://polit.ru/news/2019/11/11/izverjenieklyuchevskoysopki/

ロシア発の報道では3年ぶりの噴火とありますが、2019年8月には海抜5000mの高さまで火山灰を巻き上げています。

【クリュチェフスカヤ火山の近年の噴火歴】

2007年01月上旬:噴火サイクルを開始
2010年02月27日:ガスプルーム噴火
2012年10月15日:弱めの小規模噴火(2012年11月29日に弱い熱噴火が発生)
2013年01月25日:ストロンボリ式噴火、翌日停止
2015年01月02日:たストロンボリ式噴火、2015年1月16日に停止。小噴火は2015年3月10日に再開、2015年3月24日に停止。

カムチャツカ半島は御存知の通り、北海道沖の千島海溝からの延長線上に存在しています。

最近は千島海溝沿いでの地震が活発で、政府の地震調査委員会は今後「マグニチュード8.8程度以上」の巨大地震が起きるおそれがあるとする新たな評価を公表しています。
千島海溝沿いでのこの規模の地震は過去350年前後の周期で発生し、前回からすでに400年程度経過していることから、次の巨大地震が切迫している可能性が高いとしています。

北海道危機対策局では「いつ地震が起きてもいいように備えをしていかなければならないと考えている」との見解を出しています。

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