2020/02/05:根室沖,岐阜,宮城,福島,愛媛で相次ぐ小規模地震
2020/02/05は根室沖・岐阜・宮城・福島・愛媛で小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)。
【岐阜県飛騨地方】
2020/02/05 14:29頃, 震度2, M2.5, 深さ10km, 北緯:36.1, 東経:137.5
【根室半島南東沖】
2020/02/05 10:00頃, 震度2, M4.2, 深さ40km, 北緯:43.2, 東経:146.1
【福島県沖】
2020/02/05 06:35頃, 震度1, M4.5, 深さ40km, 北緯:36.7, 東経:141.9
【愛媛県東予】
2020/02/05 04:10頃, 震度1, M2.8, ごく浅い, 北緯:34.0, 東経:132.9
【宮城県沖】
2020/02/05 01:39頃, 震度1, M3.0, 深さ50km, 北緯:38.5, 東経:141.8
岐阜県飛騨地方での有感地震は前日2020/02/04に続いて2日連続となります。
やや気になるのが根室半島南東沖で続いている有感地震。
ここ数年はM3クラスも多かったのですが、2019/12/07以降に起きているものはすべてM4以上となっています。
根室半島南東沖では2019/12/07以降の有感地震はすべてM4以上 | ||
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2020/02/05 10:00頃 | M4.2 | 最大震度2 |
2020/02/01 17:21頃 | M4.2 | 最大震度2 |
2020/01/28 10:36頃 | M5.4 | 最大震度4 |
2020/01/23 07:08頃 | M4.1 | 最大震度2 |
2020/01/12 00:55頃 | M4.7 | 最大震度3 |
2019/12/24 23:37頃 | M4.8 | 最大震度3 |
2019/12/18 20:54頃 | M4.4 | 最大震度3 |
2019/12/07 09:10頃 | M4.1 | 最大震度1 |
北海道における地震は、2019年前半までは胆振地方での地震が比較的目立った感がありましたがここしばらくは発生しておらず、むしろ千島海溝沿いでの地震のほうが活発です。
2017年12月の政府地震調査委の発表では、根室沖を中心に今後30年内にM9クラスの巨大地震が発生する切迫性が高く(発生確率最大40%)、仮に発生した場合は沿岸部に20m以上の大津波が押し寄せる可能性があるという予想です。
北海道根室沖を中心とする地震に関しては、発生間隔がおよそ340〜380年周期となっていますが、前回の発生からはすでに400年以上が経過しており、いつ起きてもおかしくないとされています。
自然災害の発生可能性を確率論で見る場合、確率が小さければなんとなく安心・大きければ不安という気持ちになりがちですが、確率論だけに実際にどのエリアにどの程度の被害が起きるかは起きてみなければわかりません。
これはいわゆる「ハザードマップ」などにも言えることで、ご自身がお住まいの地域がハザードマップ上では大きな被害が無いか、被害が小さいとされる場所になっていることによって「正常性バイアス」が働き、実際には命に関わる危険性が生じているのに逃げ遅れるという状況にもなりかねません。
とにかく災害時にはできるだけ正確な情報に耳を傾け、少しでも自分や家族に危険が生じそうな場合は先手を打って避難などの行動に移ることが重要です。
行動した結果、何も起きなければそれでいいのです。行動しないことで命を落とすということだけは、なんとしても避けなければなりません。