即席麺を茹でるためのお湯を沸かします。使うクッカーは「MSRアルパイン・ストアウェイポット」。写真のものは後からテフロン加工を施した特別バージョンですが、一般販売品は内部も総ステンレス製です。
お湯が湧いたら即席麺を茹でましょう。「MSRアルパイン・ストアウェイポット」はキッチンでの普段使いもできて、長い柄を使ってフタを密閉できるので簡易圧力鍋的にも使えます。アウトドア用や備災用のみならず、一人暮らしのシングル・ライファーにも最適。
「缶ヅ麺」としては、やはりもうひと手間を掛けます。トッピングを加えて中華テイストに仕上げていきますよ。まずはおろし生姜を小さじ2程度。備災メシではお馴染みの「桃屋のきざみしょうが」が推奨ですが、チューブショウガやもちろん生ショウガを摩り下ろしてもOK。
今回はカラダにいいDHAやEPAが豊富に含まれるいわゆる「青魚」系の缶詰を使いました。サンマの蒲焼缶や鯖の水煮缶などを使っても美味しいですし、趣向を変えて焼き鳥缶などを使ってもいいでしょう。アレンジ自在なのが「缶ヅ麺」です。
ヒントにしたオリジナルの「からそば」は、沖縄の八重山地方などで袋麺として販売されている八重山そばに鯖缶などを加えるだけのシンプルなメニューです。戦後まもなくの頃あたりから、漁業や港湾などの仕事をする人達を中心に、八重山そばの袋麺に鯖缶の中身を直接入れて袋ごと混ぜてほぐして食べられていたものがベースと言われています。缶詰を活用したシンプルで美味しいレシピとしては、実はこれが完成形なのかもしれません。