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フルメッシュ・ウィングタープ「NEMO Bugout」を実際に購入して徹底レビュー!

フルメッシュのスクリーンタープは数あれど、同じフルメッシュでもこちらはウィングタープ。名前の通り虫を寄せ付けないタープですが、虫除け以上の機能性を持ち居住性も抜群なリビングを構築可能。

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オールシーズン使える、フルメッシュ・ウィングタープ

NEMOのフルメッシュ・ウィングタープ「Bugout」。公式には「スクリーン・ルームタープ」という位置づけでサイズは “9×9” と “12×12” の2種類。いずれも4人以上の収容人数となっています。

Bugoutはその名のとおり虫を寄せ付けない・侵入させないメッシュタープ。今回、編集部ではこの “Bugout 12×12” を実際に購入して虫除け性能の検証と雨天時に実際に使用してみたので、詳しいレビューをお届けします。

備災FUN!』では、次の震災・災害に備える「備災」をテーマに、被災時にも大活躍のアウトドアグッズを日常で活用して「楽しみながら備える」情報をメインに発信しています。

Bugout設営編

今回購入したのは Bugout の 12×12。公式スペックでは4人以上(4P+)となっていますが、実際の製品の表示を見ると6人用(6 PERSON)となっています。タープの収納サイズは小さめのシュラフを収納した状態程度です。

早速設営してみました。ソフトケースから出した直後。サイズ感は、夏用の薄手のシュラフよりは大きめ、3シーズン用のシュラフよりは小さめか物によっては同等といった印象です。

タープの屋根になる部分よりシェルターを構成するメッシュ素材部分のほうが、容量のかなりの割合を占めています。

広げたところです。一見コンパクトに見えますが、立ち上げると意外と広めサイズになります。稜線となる部分には黒いライン、ウィング部分の端にNEMOのロゴ。

メッシュ部分は各辺に巻き込んでリボンできっちり留めて収納できる仕組みになっています。

立ち上げ。このケースでは「なんちゃって小川張り」をするため、右側のポールは離れたところに設置しています。タープの各辺に収納されたメッシュ素材が見えます。

タープのみの設営完了状態。ウィング部分はサイドポールを使ってメッシュを有効化し、メッシュの下部をペグダウンできる構造です。サイドのメッシュは降ろさずポールも使わず、そのままロープでペグダウンして一般的なウィングタープの形状に張ることもできます。

写真では2人分のチェアとテーブルを入れてみましたが、スペックどおり6人余裕でくつろげる空間となります。

Bugoutの内部空間。時期はまだ夏で、周囲にはアブ・ブヨ・蚊などが飛んでいましたが、飛ぶ虫の内部侵入はほぼゼロでした。小さな羽アリが(おそらく地面を這って)入り込んでいましたが、なぜかタープの稜線の両端に集中しており、このリビング空間にはほぼ虫ゼロの快適な環境です。

虫の心配をしなくていい環境であれば、メッシュの一部を巻き上げて使うこともでき、メッシュ下部のペグダウン位置を調整することで柔軟なリビング空間を演出することができます。

Bugoutの雨天時の実力をチェック!

Bugoutの実力を試すということで、あえて初秋の雨天を狙って備災キャンプ(防災キャンプ)にも繰り出しました。メッシュ部分はやや外側に広げてペグダウンすると、広めの空間が確保できていいようです。

この時は標高900m・最低気温11度という環境なので、アブ・ブヨ・蚊・スズメバチなどの心配は無いということで後方メッシュをオープンにして3人用テントも全体の3/4程度をBugout内に入れてみました。前方リビング部分は3〜4人がゆったり過ごせる空間を確保できています。

雨はメッシュとウィング部分を伝って地面に流れ落ち、リビング内に落ちることはありませんでした。

夜間にかなりまとまった量の雨になりましたが、メッシュがうまく機能してBugout内への吹き込みはかなり少なく、メッシュに沿ったあたりに置いたギア類が多少濡れる程度。ギア類はリビング中央に寄せるなどの対応をおこない、朝まで快適に過ごすことができました。

メッシュ部分の目の細かさはこのとおり。かなりきめ細かな目地となっており、小さな飛ぶ虫の侵入だけでなく、雨の吹込みもある程度防いでくれます。

その他、気づいた点など

雨天時はこのロゴがあるウイングの端から雨水を地面に逃がすかたちになりますが、「なんちゃって小川張り」の場合は稜線に沿った前後端の高さが異なるため、雨水がここからではなくシステムロープ側のメッシュ地を伝って地面に落ちる状態になります。

ただ、メッシュのおかげでタープの布面の端からダイレクトにビシャビシャと落ちるわけではないので、まとまった量の雨でもさして問題はありませんでした。

また、ポールを接続するグロメット(孔)に関しては他のヘキサやレクタなどのタープよりはやや大きめなので、細いポールの場合はそのまま差し込めない場合がありそうです。しかしその点も考えられており、この写真のとおり、グロメットの先にあるリボン部分を使って問題なくポールとの接続が可能です。

また、この大きめのグロメットのおかげで「なんちゃって小川張り」もかなりやりやすい構造になっています。

メインのポールと接続する部分にあたるメッシュ地の下端には、このようにポールとメッシュをつなげて固定するスリーブが付いており、リビング全体として安定した形状が維持できます。

留意点としては、いったん立てた状態でないとポールをスリーブに通しにくいため、ポールを直接通すよりは別途短めのパラコードなりを用意して、メッシュとポールを繋ぐ方法にしたほうが良さそうです。

雨天時の撤収の様子です。車を横付けできる場所であれば、メッシュ地を車にかぶせる状態にすると濡れにくい状態で作業ができますので、ヘキサタープなどで雨キャンプをした際の撤収よりは快適です。

唯一のデメリットとしては、雨撤収の場合はメッシュ地がかなり水を吸っているため、最後にBugout自体を収納する際にはよく水気を絞りながら巻き上げていき、付属の収納袋には入れず、ドライバッグや大きめのビニール袋・ゴミ袋などに入れて水気が外に漏れないようにする必要があります。編集部で実施する備災キャンプ(防災キャンプ)では、雨天時は必ず特大のゴミ袋を多めに持っていくようにしているので、いつもどおりの撤収です。

撤収完了後に、Bugoutを洗浄・乾燥。雨キャンプで使用した際には、撤収時にメッシュに落ち葉などが付着しますので、乾燥させてからそれらをはたき落とし、濡らして固く絞った布などで拭き掃除でもいいと思います。Bugoutに限らず、雨キャンプの後はギア類は必ず汚れを取り、カビが生えないようにしっかり干しましょう。

編集部のある建物の屋上はテントやタープ類の設営チェックやフィールドテストができるエリアとなっているので、こちらでBugoutを丸洗いして乾燥させました。

まとめ

Bugoutの基本構造はウイングタープなので、扱い方は一般的なオープンタープと同様です。メッシュは薄手で軽量ですが、虫が飛び回る季節であればその効果は抜群。また、外気とつながっているオープンタープと異なりメッシュをフルクローズにすると、微風弱風であればある程度の風よけ効果があり、内部の温度をやや維持できる感触があります(やや低気温の雨天時の検証のみですが)。このあたりは一般的なスクリーンタープで実現されている点でしょう。

選択可能なサイズは現状で9×9と12×12の2種類でいずれも4人以上となっていますが、ウィング部分にサイドポールを立てて使う場合、12×12は狭小サイトでは大きすぎるかもしれません。その場合、サイドポールは立てずにダイレクトにガイロープでペグダウンするほうが使い勝手が良さそうです。

寒い時期のオープンタープは厳しいものがありますが、Bugoutであればウイングタープとしての設営スタイルの工夫と併せてメッシュ・フルクローズの内側でヒーティングおこなえば快適に過ごせそうです。フルメッシュになるので換気の心配もなく、石油ストーブとの相性の良さはもちろん電源サイトであればセラミックヒーターを使うのもいいでしょう。

また、暑い時期であれば設営場所の環境に応じてメッシュの開閉を調整し、虫除けを優先するか涼しさを優先するかといった選択もできます。気候条件次第では、メッシュの風通しの良さと防虫効果の両方が実現できます。

編集部の女性スタッフ陣の感想としては、第一声として「デザインが良くて、蚊・アブ・ブヨなどの虫の心配がまったく無いのがいい」。次に「基本はオープンタープ構造なのに、メッシュを下ろすといい感じにプライバシー感が保たれた空間になるのがいい」ということでした。

使い勝手の良いスクリーンタープは色々ありますが、Bugoutはデザイン性と機能性が両立しています。特に女性やお子さんが参加するキャンプの場合には虫除けのみならず、快適なプライベート空間が演出できる点も見逃せません。

編集部でBugoutを購入し使い始めたのは夏、本記事執筆時は秋真っ只中。虫除け効果は十分に実感できたので、寒い時期から次の夏にかけての使用感も追って追記していきたいと思います。

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