トップ 2分で読む 茨城北部で震度4・M5.1、群馬, 熊本, 日向灘でも小規模な地震が相次ぐ(2020/12/30〜12/31)

茨城北部で震度4・M5.1、群馬, 熊本, 日向灘でも小規模な地震が相次ぐ(2020/12/30〜12/31)

2020/12/30〜12/31にかけて茨城県北部で震度4・M5.1の地震が発生、群馬, 熊本, 日向灘でも小規模な地震が相次ぎました。注目は12/30に起きた茨城県北部を震源とするM5.1です。この震源域では東日本大震災以降、2016年まではそれなりの規模と揺れの地震が複数回発生しています。

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2020/12/30〜12/31:茨城北部で震度4・M5.1、群馬, 熊本, 日向灘でも小規模な地震が相次ぐ

2020/12/30〜12/31にかけて茨城県北部で震度4・M5.1の地震が発生、群馬, 熊本, 日向灘でも小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2020/12/31 09:26頃群馬県南部1M2.8約10km36.3, 139.4
2020/12/31 04:12頃熊本県阿蘇地方1M2.7約10km32.9, 131.0
2020/12/30 17:20頃日向灘1M2.9約20km32.3, 132.1
2020/12/30 09:35頃茨城県北部4M5.1約60km36.4, 140.6

注目は12/30に起きた茨城県北部を震源とするM5.1です。ここで茨城県北部で近年発生した最大震度5弱以上の地震を見てみます。

【茨城県北部を震源とする近年の最大震度5弱以上の地震】
発生日時最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2016/12/28 21:38頃6弱6.3約10km36.7, 140.6
2016/07/27 23:47頃5弱5.4約60km36.5, 140.6
2013/12/31 10:03頃5弱5.4約10km36.7, 140.7
2013/01/31 23:53頃5弱4.7約10km36.7, 140.6
2013/01/28 03:41頃5弱4.9約70km36.6, 140.6
2012/03/10 02:25頃5弱5.5約10km36.7, 140.7
2012/02/19 14:54頃5弱5.1約10km36.7, 140.6
2011/11/20 10:23頃5強5.5約10km36.7, 140.6
2011/09/21 22:30頃5弱5.3約10km36.7, 140.6
2011/04/11 20:42頃5弱5.9約10km36.9, 140.6
2011/03/19 18:56頃5強6.1約20km36.7, 140.7

東日本大震災以降、2016年まではそれなりの規模と揺れの地震がこれだけの回数発生していることが判ります。

茨城県に被害を及ぼす地震は主に、

・関東地方東方沖合や相模湾〜房総半島南東沖にかけての「プレート境界付近」で発生する地震
・陸域のやや深い〜深い場所で発生する地震

となっており、特に県南西部の地表下、30〜70kmあたりの深さの領域では定常的に活発な地震活動が起きています。

 

茨城県南部を震源とする地震は関東地方の下に沈み込むフィリピン海プレートや太平洋プレートに関するもので、関東地方のなかでも最も活発な地域となります。

 

茨城県内で近年でもっとも大きかった地震は

【茨城県北部】
2016/12/28 21:38頃, 震度6弱, M6.3, 深さ10km, 北緯:36.7, 東経:140.6

となり、県内では負傷者2名などの被害が出ています。

 

また茨城県内では「確実に活断層」であるとされるものは知られておらず、県内に被害を及ぼす可能性のある海溝型地震としては

・茨城県沖で発生する地震
・青森県東方沖から房総沖にかけての海溝寄りの領域で発生する地震
・相模トラフ沿いで発生する地震

となります。

 

茨城県の特に南部は「地震の巣」と呼ばれるほど地震が多い領域です。日頃からの十分かつ継続的な備えが必要であり、備えを進めておくのは何もない平時こそ。いざ震災級の地震が起きてしまってからでは、水や食料を始めとする被災生活を乗り切るために必要な物資は、すぐに売り切れてしばらく入手困難になることは、過去の事例を見ても明らかです。

この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)

【釧路沖】
2020/12/31 23:45頃, 震度2, M3.8, 深さ50km, 北緯:43.0, 東経:145.4

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