トップ 2分で読む 日本海中部で異常震域を伴うM6.1の深発地震ほか、各地で有感地震(2021/09/29)

日本海中部で異常震域を伴うM6.1の深発地震ほか、各地で有感地震(2021/09/29)

2021/09/29は日本海中部で異常震域を伴うM6.1の深発地震ほか、各地で有感地震が発生しました。今回の注目は、日本海中部でのM6.1の深発地震と異常震域の同時発生です。深発地震も異常震域も決して稀有な現象ではないので必要以上に不安を感じる必要はありません。

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2021/09/29:日本海中部で異常震域を伴うM6.1の深発地震ほか、各地で有感地震

2021/09/29は日本海中部で異常震域を伴うM6.1の深発地震ほか、各地で有感地震が発生しました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2021/09/29 19:53頃奄美大島近海2M3.9約40km27.9, 128.9
2021/09/29 17:37頃日本海中部3M6.1約400km38.8, 135.5
2021/09/29 12:26頃茨城県沖3M4.2約50km36.4, 140.7
2021/09/29 10:52頃青森県三八上北地方1M2.9約80km40.5, 141.6
2021/09/29 02:33頃茨城県沖1M3.3約30km36.5, 140.9

今回の注目は、日本海中部でのM6.1の深発地震と異常震域の同時発生です。日本海のかなり沖の深部で発生した地震ですが、震源から遠く離れた東海地方〜北海道の太平洋側にかけて広く揺れが観測されました。

 

深発地震は震源の深さが深い地震ではありますが、明確な定義はされていません。おおむね深さ60kmまでの地震を浅発地震、60kmから200kmまでの地震を稍(やや)深発地震、200km以深で発生する地震を深発地震と位置づけています。

 

この深発地震が起きた際には、震源から遠く離れた場所で大きな揺れを観測する「異常震域」が発生することがあります。異常震域とは、地盤の状態やプレート構造等により震源地より遠方で震度が高くなる震度分布・現象です。

 

「異常震域」は震源の深さが深い「深発地震」で起きる傾向があるようで、海洋プレートがマントル内に沈んでスラブ(地球の地殻とマントル最上部の固い岩盤を併せた部分)となる過程で、深さが数百km付近まで沈んだところで熱や圧力により構造などが変化した時に発生すると考えられています。

日本海中部を震源とする地震は比較的広い範囲で起きるものが該当しますが、「日本海中部地震」として名付けられている被害地震としては、1983年に秋田沖で発生したM7.7の大地震があります。(震源深さは14kmと浅いもの)

 

秋田県・青森県・山形県の日本海側で10m越えの津波が発生し、104名のかたが命を落とし、家屋の全半壊や船舶の沈没や流出など大きな被害が起きています。

 

なお深発地震も異常震域も決して稀有な現象ではないので必要以上に不安を感じる必要はありません。

 

これを機会として備災・防災用品の確認や備蓄品の消費期限のチェックと補充などをおこなっておきましょう。また、緊急時の家族の連絡手段や集合場所の選定なども。イザというときにはネットやスマホが使えなくなるものです。公衆電話が自宅周辺のどこにあるのか、また公衆電話と伝言ダイヤルサービスの使い方なども把握しておくと良いでしょう。

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