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新型コロナウイルス蔓延、状況と今後

2019年末から顕在化した新型コロナウイルス感染は終息の気配が見えず拡大の一途をたどっています。世界保健機関(WHO)による緊急事態宣言を経て状況はパンデミックへ移行しつつあると感じられます。マスクや除菌グッズが入手困難になりつつある今、私たちがやれる対策を。

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新型コロナウイルスのパンデミックは時間の問題か

2019年末から顕在化した新型コロナウイルスによる肺炎の感染は、2020年2月6日現在でも終息の気配が見えず拡大の一途をたどっています。
世界保健機関(WHO)による緊急事態宣言を経て、状況はパンデミックへ移行しつつあると感じられます。

中国外務省によれば2020年1月末までの時点で、世界60カ国を超える国々が中国人に対する何らかの入国制限措置を導入したと発表。

2020年2月2日〜2月5日にかけて更新された米紙ニューヨーク・タイムズの記事によれば『状況は世界的なパンデミックを避けられず、見通しも立たない』とのこと。

2020年2月6日には台湾紙・自由時報が『中国の55都市で閉鎖措置を実施』と報じています。

すでに英仏を筆頭にした各国政府が、武漢だけでなく中国に滞在している自国民への退避・出国を促す状況となっています。(本記事執筆時点では日本政府による在中邦人への退避の呼びかけは無し)

現状で中国公式的な感染者数や死亡者数は下記の「腾讯新闻 / Tencent News」で確認することができます。

新型コロナウイルスの特徴を改めて認識する

・新型コロナウイルスは、ヒトからヒトへ感染する(二次感染)。日本においては現状「流行が認められる状況ではない」とされるが、規模こそ小さいものの世界的には中国に次いで感染者が多い国となっている(2020/02/06時点)。

・新型コロナウイルスは、ペットから感染するものではない。ただし動物媒介型の感染症は他にあるため、普段から動物に接触した後は、手洗い等をおこなうようにしたほうが良い。

・世界保健機関(WHO)の報告によれば、現時点の潜伏期間は2-10日であるが、最大14日間と考えて対策したほうが良い。

・無症状(発症していない)のウイルス保持者からの感染を示唆する報告があるが、今回の新型コロナウイルスについてまだ確実なことはわかっていない。

・感染経路は、飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つが考えられる。前者は人が多く集まる場所での咳やくしゃみ、後者はバスや電車のつり革、ドアノブやスイッチなどを触れた手で口や鼻や目の周辺などを触って感染する。

マスクやアルコール除菌スプレーで新型コロナウイルスは防げるのか?

マスクで新型コロナウイルスは防げる?

まず現状品薄状態が続いている「マスク」について。
2009年に国民生活センターがおこなった興味深い検証結果があります。

ウイルス対策をうたったマスク -表示はどこまであてになるの?-
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20091118_1.pdf

一般的なプリーツ型と立体型のマスクで合計15種類による検証です。

もう1つは、2010年に財団法人労働科学研究所による発表

顔面接着式マスクの漏れ率と使用感に関する評価
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jergo/46sp/0/46sp_0_270/_pdf

こちらは粘着シール方式による完全密着タイプ高機能マスクと従来型のマスクの比較で、具体的な製品「アース製薬株式会社 “ウィルガードN99″」「ユニチャーム株式会社 “超立体マスクウィルスガード”」の漏れ率(マスク面体内外の浮遊粒子の比)の検証です。

画像出典:国民生活センター公表資料より

国民生活センターによるプリーツ型と立体型のマスクについては、平均漏れ率が40%以上
資料から結果を引用すると、

ウイルス対策をうたっているにもかかわらず、フィルターの捕集効率が低いものがあった。さらに、N95 マスクの基準を満たしていると受け取れる表記があっても、捕集効率が 80%以下のものが 3 銘柄あり、消費者が誤認するおそれがあった

すべての銘柄で平均漏れ率が 40%以上であった。また、フィルターの捕集効率が高いものでも、顔との隙間からの漏れがあるため、ウイルス等の微粒子を完全に遮断することはできない

という状況です。

また財団法人労働科学研究所による評価においても、マスク着用時のマスク面体内の浮遊粒子とマスク面体外の浮遊粒子を計測した比として、超立体マスクでの漏れ率はおよそ65%以上という結果になっています。

つまり、いわゆる「使い捨てマスク」では顔との隙間から出入りするウイルスに曝(さら)された場合は防ぎきれないことになりますので、通販などで価格が異常高騰したマスク類を「無理して」買う必要は無いと考えます。

ただ、身の回りで咳やくしゃみをしている人がいて飛沫感染の恐れがある場合や、掴んだ電車の吊り革からの感染が考えられる場合で、ウイルスが付着した手指で無意識に顔や鼻などを触ってしまった場合などを考慮すると、マスクが「あれば」使っておいて損は無いでしょう。

アルコール除菌スプレーで新型コロナウイルスは防げる?

こちらは「濃度」次第です。
東京医療保健大学大学院の博士課程研究者による検証の2019年の公開資料

殺菌・抗ウイルス効果に及ぼすエタノール濃度の影響
http://www.thcu.ac.jp/uploads/imgs/20190605090207.pdf

によれば、消毒に用いるエタノールの殺菌効果について従来からの有効濃度がWHOガイドラインで60〜80%と言われてきたものに対する最新の実験結果として、コロナウイルスの種類であるエンベロープウイルスでは『45%以上のエタノール濃度では、すべてのウイルス株に対して抗ウイルス効果を示した』と結論づけています(一部抜粋引用・詳細は上記資料にて)。

ここで「エンベロープウイルス」という言葉が出てきました。
ウイルスには「エンベロープウイルス」と「ノンエンベロープウイルス」があり、前者においてはウイルスを包む脂質性の「膜」が存在します。これが「エンベロープ」です。

このエンベロープは、アルコールや界面活性剤(要は洗剤)で破壊することができるため、これによりウイルスにダメージを与えることができるのです。

ただ、今回問題になっている新型コロナウイルスにもこの「45%以上のアルコール濃度」が当てはまるかどうかについては、まだ研究も進んでいないため不明確とも言えます。この点は理解しておきましょう。

アルコールは「アルコール除菌スプレー」、界面活性剤は「せっけんや手洗い用洗剤」が該当します。アルコール除菌スプレーの濃度は製品によって様々ですので、45%以上の濃度の製品が望ましいことになります。

ただ市販の除菌スプレーは濃度を明記していないことが多いため、メーカーへ問い合わせてみると良いでしょう。
濃度に着目する点では度数の高いウォッカ」を除菌スプレー代わりに使えるかも知れません。

マスクや除菌グッズなどが入手しにくい状況で対応できること

◆不要な外出は最小限に。とは言え通勤通学も避けられないもの。職場や学校などでは周囲に咳やくしゃみをしている人がいる場合は移動する、距離を取る、思い切って早退するなど。

 

◆マスクを自作する方法もあります。ガーゼキッチンペーパーコーヒーフィルターなどを用いてサージカルテープ絆創膏で貼り付けるなどの対応は可能です。見た目はともかく無いよりは良いでしょう。

 

◆自転車のロードバイクなどに乗るサイクリストが秋冬の防寒用に活用する「スポーツ用フェイスマスク」も使えるかもしれません。フェイスマスクをかぶり、鼻と口元を覆うように内側にガーゼをセットする形です。

 

◆消毒用アルコールやアルコール除菌スプレーがない場合は、帰宅直後に何よりも早く、せっけんやハンドソープを使った徹底した手洗いをおこない、うがいしましょう。

 

◆かなり割高かつ苦肉の策にはなりますが、度数の高い(45%〜80%まで)ウォッカを百円ショップなどで売っているスプレーボトルに入れ、手指の消毒に。

 

◆「咳エチケット」として、咳やくしゃみをする際には「手で直接口を覆わずに」ティッシュや曲げた肘の内側で覆うようにします。ウイルスの拡散を防ぐためです。ティッシュの場合はすぐに捨て、すぐにせっけんなどで手を洗います。

 

◆発熱や咳、呼吸に関する異常や風邪のような症状を感じた場合、早めに医師による診察を受けましょう。中国からの帰入国者で呼吸に関する体調不良があるような人との接触があった場合は、事前に病院に電話連絡を入れましょう。

 

◆手や指で、自分自身や他の人の目・口・鼻などを直接触れないようにしましょう。特に外出から帰宅した際は、なによりも先に念入りな手洗いとうがい、可能であればアルコール消毒を。

可能なかぎりの自衛策を

政府や厚労省による当初の発表・各種メディア報道では、感染力は強くなくヒトからヒトへの感染はしないと受け取れる内容でした。

しかし、その後の状況推移はご存知の通りです。ヒトからヒトへの感染が確認され、日を追うごとに感染者が増えています。諸端となった中国武漢市ではすでに医療崩壊が起きているという話も伝わってきます。

世界各国においても、中国への直近の渡航経験者や中国からの観光客などに対して何らかの入国規制を実施していることと、すでに日本人に対しても一部の国では入国規制が実施され初めています。

ネットでは正確性に欠けた情報が飛び交い、一部では新型コロナウイルスに対する恐怖感に付け込んだ詐欺なども発生。市中ではマスクやアルコール除菌スプレー、消毒用アルコールなどの買い占めと高値転売なども起きています。

この状況で必要なのは、できるかぎり正しい情報を(海外からも含めて)入手し、自分自身で状況と対策を考え、実行していくことです。

日本国内だけでなく海外の情報にも着目しましょう。最近の翻訳サービスは精度が上がっており、PCやスマホの翻訳アプリなどを使えばそれなりの日本語化も可能です。

その上で、可能な限りの自衛策を講じてください。

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