2019/9/6〜9/11:震度2以上と他注目した地震
2019/9/6〜9/11の間に起きた震度2以上と他、注目した地震です。この数日間でも日本全国で有感地震が数多く起きていることが判ります。
そして09/08〜09/09には台風15号が首都圏を直撃、特に千葉県を中心に大規模な停電発生しました。台風通過時〜直後にはおよそ80万戸を超える停電となり、千葉県内では君津市で大型の送電線の鉄塔が2基倒壊。
また千葉県市原市内では、ダムの水面を使った国内最大規模のメガソーラー発電所のパネルが火災を起こし、同市内でゴルフ場のネットが支柱と共に140mに渡って倒れ民家10棟を直撃するなど大きな被害が発生。
停電に関しては9/11の19時に至っても未だに40万戸を超えるお宅で電力が復旧していなと言う、深刻な状況となっています。
ここで思い出されるのは2018/09/06に発生した「北海道胆振東部地震」です。
このとき、日本海を北上した「台風21号」が地震発生前日の9/5朝にかけて北海道付近を通過、暴風により道内で負傷者が出て建物の損壊や鉄道が運休し、停電も発生。
特に道内全域で停電するブラックアウトが発生し、1951年の北海道電力創設以来、初の大規模停電となりました。
今回の台風15号通過後は震災クラスの大きな地震は起きていませんが、いつどこで発生するか予測困難なのが巨大地震。その巨大地震だけでなく台風による停電でも、日常生活に大きな支障をきたすほどの停電や断水、そしてスマホを使うためのネットワークインフラが止まってしまうことも現実のものとして起きました。
そして想像してみてください。
台風15号の通過直後に、もし首都圏付近を震源とする巨大地震が発生していたら。
千葉県を含めた南関東は「首都直下型地震」の想定震源域です。
台風15号による停電では、千葉県内の役所機能が一部麻痺した状態になりましたが、首都直下型地震が起きた場合は関東一円の自治体機能だけでなく、おそらく政府機能や警察・消防などの機能も大きく低下するはずです。
災害発生直後の救助救出作業は、災害規模が大きければ大きいほど迅速には機能しづらく、政府や自治体による対応も後手に回りがちです。
今回は「イザという時」が実現した事例となりますが、やはり残念ながら日頃からの備えが十分ではなかった方々が、だいぶ不便な生活を強いられる状況となっているのが現実です。
他の地域のお住いの方々も、決して他人事や対岸の火事ではありません。
地震は常に発生しており、台風は毎年やってきます。近年は豪雨による土砂災害や浸水被害なども大規模化・深刻化してきています。
個人や家庭レベルでもいかに日頃から備えておくかが極めて重要です。
防災は災害を防ぐと書きますが、地震や台風などの自然災害を防ぐことは現実的に不可能です。
であれば「防災から備災へ」です。
日頃から備える人たちを増やすことで、いざ大きな災害が起きたときの被害を減らす「減災」へとつなげることが大切です。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが、ぜひ、今こそ備えてください。