2019/11/12〜11/13:大阪府でM3クラスの有感地震・2連続
2019/11/12〜11/13にかけて大阪府でM3クラスの有感地震が2回発生しました。
最大震度はそれぞれ1および2で小規模なものですが、そのうちの1つの震源は2018/06/18に発生した「大阪府北部地震」の震源にほど近い場所となっています。
大阪府北部の地震の震源は内陸側ですので南海トラフとの直接つながっているわけではありませんが、フィリピン海プレートの潜り込む先であり、中央構造線の北側・有馬-高槻断層帯の近くではあります。
位置的に「有馬 – 高槻断層帯」あたりが震源でしょうか。
「有馬 – 高槻断層帯」では、文禄5年7月13日(1596年9月5日)に「慶長伏見地震」が発生し、地震の規模はM7.25〜7.75と推定されています。
ここしばらく、南海トラフ巨大地震の想定震源域の中央構造線沿いでは複数の有感地震が頻発しているように見えます。
しかし、体感しないレベルの小規模な地震を含めればこのような地震は日々、日本全国で起きているので特段の心配は不要でしょう。
南海トラフ巨大地震の発生時期に関しては、現時点では科学的に確度の高い予測は不可能というのが実情ですが、確率論的には今後30年以内の発生確率は70%、さらに50年以内まで範囲を広げると90%という高い数値となっています。
ネット上の情報に関して特に極端なもの(「X月X日に起きる」という予言的な話し等)については、必ずその情報源が公式なものか、科学的な根拠にもとづいたものかどうかを確認してください。オカルトネタ的なものに関しては「そういう話もある」という程度の受け取り方で構いません。
その上で、こうした小規模な地震は「備えのキッカケ」として活用しましょう。
大阪だけでなく、他の地域の方も今のうちに改めて防災用品や備蓄品の用意と、ご家族との緊急連絡手段や連絡先・集合場所などを確認しておいてください。
重要なことは「いつ起きるか・どこで起きるか」ではなく「起きたときに備えがあるか」です。防災よりも「備災」を念頭においた行動を。