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【備災メシ】駄菓子で作る「カツ丼?」

「駄菓子を使ってカツ丼を作る」。ありそうで無さそうでやっぱりアリ?「惣菜系」の駄菓子なら、チョイ工夫でなかなかの備災メシに。

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「駄菓子でカツ丼を作る」・・・お前はいったい何を言ってるんだ?と言われそうですが、魚のすり身を使った揚げ物系の駄菓子「ビッグ・カツ」があるじゃないですか。しかも駄菓子の多くは長期保存が可能。これはまさに備災メシ向きの素材です。作り方も簡単。フリーズドライの「卵スープ」と合わせるだけ。

使用する調理道具

・「メスティン(1人分炊飯用)」
・「山クッカー角形3の小鍋(玉子スープ用)」
・「esbit ポケットストーブ」
・「レギュレータストーブ・SOTO ST-310」
・固形燃料1個

材料(2人分)

・無洗米(1合:160g)
・水(220ml:炊飯用)
・駄菓子「ビッグカツ」(1〜2枚)
・フリーズドライの玉子スープ(かきたまスープ・2人前)
・乾燥ネギ(適量)

備災メシ』とは、アウトドア料理や山メシのレシピを参考に被災時の生活環境を意識して、基本的に生鮮食品を使わず長期間の保存・備蓄が可能な食材を主な材料として作る、極力簡単で美味しい食事のことである。

材料です。写真は1人前。2人前の場合はフリーズドライの「玉子スープ」をもう1個。

今回の主役、「ビッグカツ」です。魚のすり身をカツ状に揚げた、懐かしの惣菜系の駄菓子です。小腹満たしや酒の肴にもいいですが、カツ丼の具にしちゃいます。

そしてカツ丼に必要な「卵とじ」の代わりに使う、フリーズドライの玉子スープ(かきたまスープ)。各社各様のものが出ているので好みのモノを。

彩りよく仕上げたいので、トッピング用に乾燥ネギもあれば用意しましょう。無くても大丈夫です。

炊飯準備です。米1合(160g)に水220ml。グラム換算して支障無いので、空のクッカーを「はかり(キッチンスケール)」に載せて0gにリセットしたら、米160gを入れさらに水を追加して総重量380gになればセット完了。

さて、炊いていきましょう。esbitポケットストーブに固形燃料1個、着火したらあとは火が消えるまで放置の自動炊飯です。

炊き上がったら蒸らす前にビッグカツをセット。

そのまま保温バッグに入れて10〜15分蒸らします。

ご飯を蒸らしている間に、カツ丼の「卵とじ」の代わりとなる玉子スープを作りますよ。ネギは多めのほうが彩りも風味も良くなるので、好みの量を入れましょう。

フリーズドライにお湯を注ぐとすぐに食べられる状態へと変化します。軽くて長期保存が効くフリーズドライ、様々な商品があるのでアイデア次第でいろいろ使えます。

これがご飯の味付けにもなるので、使う湯量は規定より少なめに。少なすぎると味が濃すぎてしまうのでちょこっと味見しましょう。軽くかき混ぜれば準備OK。

そうこうしているうちにご飯が蒸らし終わりました。

銀シャリですよ。ご飯炊くのに高価な炊飯器は不要です。アルミクッカーと固形燃料さえあれば、いつでも美味しいご飯を自動炊飯。

炊き上がったご飯を盛ります。ここではアウトドア用のシェラカップを使っていますが、もちろん、普通のお茶碗でも可。でも、コレはちょっと雰囲気がでていいですよ。

ご飯の蒸らし時に一緒にセットして軽く温めたビッグカツをカットして載せます。

あとは玉子スープを溶いたものを注いで完成。意外とイケる簡単備災メシです。よりカツ丼風にするなら、玉子スープを作るときにカットしたビッグカツも一緒に入れて、軽くバーナーで煮込むとさらにいいでしょう。

まとめ

駄菓子の歴史は江戸時代ごろまでさかのぼれるようで、当時の東北の地方藩の常備食・備蓄食であった「糒(ほしい)」を活用したものなどの話が残っています。現在の駄菓子として流通しているものは、主に明治時代に作られたものを起源とし戦後に発達したものなんだそうです。そんな懐かしの駄菓子を、現代の備災メシに活用してみるのも楽しいものです。

昭和世代には懐かしのビッグカツ、よっちゃんイカ、蒲焼さん太郎、イカフライ・・・惣菜系の駄菓子は意外と豊富です。その多くが小分け包装され賞味期限も十分な期間が設定されているので、備蓄食品としても有効に活用できます。駄菓子としてそのまま楽しむのもいいですが、ひと手間加えるとより楽しめます。調理も簡単ですので、お子さんと一緒に楽しみながら作ってみるのも楽しいと思います。

もちろん、ビッグカツもフリーズドライの玉子スープも嵩張らないので携行性も良好。アウトドア料理や山メシの材料にもいかがでしょうか。

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