日常使いも可能な角形の小鍋2つとフライパンをコンパクトに収納、アウトドア・ユースだけでなく「備災生活」にもうってつけのクッカーセット。大人2名(+子ども1名)までなら十分に食事をまかなえる構成は「最初に手に入れるクッカー」としても最適。
「手のひらキッチン」とも例えられるセットで、単身者〜2人世帯程度の1食ぶんの食事をまかなうことができる「山クッカー角形3」は、国内総合アウトドア用品メーカー、UNIFRAME(ユニフレーム)社による「MADE IN JAPAN」。
機能性、携帯性、収納性のどれを取っても申し分無し、初心者にもオススメのクッカーの1つ。
・必要最小限にして十分な調理器具構成
・最大でご飯2合炊きをしつつ、併せて汁物と副菜の調理が可能
・角形であるため、汁物やお湯を注ぎやすい構造
・携帯/収納時にデッドスペースが生じにくい
・インスタントラーメンが麺を折らずに調理可能
フライパンの中に、大鍋と小鍋を入れ子で収納する構造です。
大鍋とその中にある小鍋のフタを外したところ。
フライパン、大鍋、小鍋を展開した状態。「フタ」の構造がかなり良く出来ており、特に炊飯時には威力を発揮します。
「基本の炊飯」
まず試すべきはこれです。無洗米がオススメ。百円ショップで手に入る固形燃料1つで、ご飯1合を「自動炊飯」できます。いわゆる「おこげ」を作ることはできますが「焦げ付き」はほぼありません。ポイントは事前にお米に十分に吸水させること。
「たっぷり緑黄色野菜のスープ」
凝った料理でなくとも構いません。ふだん自宅のキッチンで作っている料理を、コンパクトに作ることができます。「備災メシ」としては、生鮮食品を使うのは避難生活初期を想定。
「野菜炒めとラーメンの準備」
山クッカーなら炒めモノも簡単。マルタイの棒ラーメンは、一般的なインスタントラーメンに比べて携行しやすい形状のため、アウトドア愛好者の間でも人気のある食材です。
「白米の一合炊きと叉焼タンメン」
山クッカー角形の小鍋は、ご飯の一合炊きにぴったり。併せて汁物的にインスタントラーメンを作れば、大人二人用の食事になります。
「丸ごとトマトの炊き込みご飯」
ちょっと凝ったものなら、山クッカーの大鍋を使った炊き込みご飯なども。一合〜1.5合程度のお米とフレッシュトマトに、あとはお好みの具材を入れて。「夫婦+子ども1人」世帯なら、大鍋炊飯がオススメ。
「ヒジキの炊き込みご飯」
ヒジキは水煮、付け合せの小ネギはフリーズドライ。アサリの水煮缶も入っています。「備災メシ」としては理想の備蓄食材フル活用。
「シンプル鶏肉炒め」
フライパンはフッ素加工されているので、そのまま使ってもこびり付きにくいですが、シリコン加工されたアルミホイルをかぶせて使えば洗い物も少なく済みます。「備災ライフ」としては、そのあたりも気にしてみたいところ。
「インスタントラーメン」
多くの小型クッカーやコッフェルでは、インスタントラーメンを茹でるときは麺を丸ごとは入らないため2つに割る必要がありますが、山クッカーなら割らずにそのまま茹でることができます。
「シンプルにお湯を沸かす」
コーヒーを飲む、カップラーメンやカップスープを作る、赤ちゃん用の粉ミルクの準備をする、なんでも対応できます。角形なので他の器へも注ぎやすいのです。
調理するには「熱源」が必要。「山クッカー角形3」とコンロなどとの組み合わせ例です。
今は100円ショップで普通に手に入る「固形燃料」を使える「esbit ポケットストーブ」との組み合わせは、炊飯前提なら山クッカーとの最強コンビ。セットして火をつけたら後は放っておけばご飯が炊き上がる「自動炊飯」も可能。
アルコール・バーナーは、子供の頃に理科の実験で使った「アルコールランプ」と同じ原理。燃料用アルコールはドラッグストアで手に入り500mlで300円程度。穏やかな火力ですが、慣れれば扱いやすい熱源です。
こちらはカセットコンロでお馴染みのカセットボンベを使う「レギュレーターストーブ」と。写真は人気の高い「SOTO ST-310」。カセットボンベも今や100円ショップで手に入り、熱源としても扱いやすいオススメのもの。
こちらはウッドストーブの「VARGO ヘキサゴンウッドストーブ」と。「薪(まき)」を燃料にできるので、被災時に手持ちの燃料が無くても枯れ木などを外から調達してくれば熱源として使えます。また、固形燃料やアルコール・バーナーも使うことができるので、燃料を選ばないスグレモノ。
フッ素加工がされて、焦げ付きにくくこびり付きにくい小型のフライパンがセット構成。炒め物や卵焼きなど、ちょっとした副菜を作るのに便利です。
取っ手は折りたたみ式、付いている金具をスライドさせることで折り畳んだ状態でロックできます。収納時はこの中に、小鍋を入れた大鍋をセット。小鍋の中にも小物を収納すればさらに携行性が高まります。
大鍋は、市販のインスタントラーメンが余裕を持ってスッポリ入る大きさ。
「手のひらキッチン」。一番内側の小鍋の小鍋の中に、熱源である「esbitポケットストーブ」と固形燃料2つを収納。このままフタを閉めてメッシュポーチへ。固形燃料1個でご飯1合を炊くことができます。
箱から開封した直後の状態、メッシュポーチ付き。パッケージの写真が調理例のベスト・プラクティス。大鍋で米2合程度を炊いた状態でしょう。1〜2名なら小鍋のほうで1合炊きがちょうどいいです。
メッシュポーチは収納に余裕があるので、併せて携帯用のウェットティッシュなどを入れておくと便利。