トップ レビュー 【特集】市販の非常用持出袋(防災セット)の徹底レビュー!

【特集】市販の非常用持出袋(防災セット)の徹底レビュー!

全国各地で増えている地震、備えておきたいのが「非常用持出袋」。市販品には何が入っている?どれを買えばいい?どこまで使える?何が足りない?そんな気になるポイントを『実際に購入して』徹底レビュー!

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避難生活時に必要なライト(灯り)とラジオ(情報源)

今回購入した非常持出袋に含まれる電気製品。コンパクトなLEDランタンに手回し充電式のダイナモFMラジオライト、そしてさらに小型のライト付きFMラジオ。単3型のアルカリ乾電池も付属しています。男女2人用というセットなので、ライト付きFMラジオがサイズ違いで2個入っているのは実用的です。

まずは小型のLEDランタンから見ていきます。比較するために、アウトドア用のランタン2種類も用意してみました。手前が今回の非常持出袋に含まれるランタン、後ろ右側は一般的なアウトドア用の高光量LEDランタン、後ろ左側は伝統的なオイルランタン(ハリケーンランタン)です。

こちらが非常持出袋に含まれる小型LEDランタン。小型ですがランタン周辺は実用的な明るさです。卓上利用と割り切れば十分使えます。

アウトドア用の高光量LEDランタン。アウトドア用だけあって十分な明るさです。アウトドア用のランタンスタンドなどを用意して高い位置に掲げれば、部屋全体をそれなりに明るくできるレベル。こうしたランタンを別途用意しておくのもいいでしょう。(大きいため、これを携行しての避難移動には適していません)

こちらはオイルランタン。ハリケーンランタンとも呼ばれる昔からあるタイプのものです。灯油などで灯りを取れるため、ランニングコストの安い光源です。明るさ的には今回の非常持出袋に含まれる小型LEDランタンと似たような印象です。こちらも別途揃えておくと便利ですが、ガラス部品があるため携行しての避難移動には不向きです。

LEDランタンの電池収納部分比較。左手前が非常持出袋に含まれるもので、単3電池が3本あれば利用できます。対して、アウトドア用の高光量LEDランタンの場合は単1電池を6本使用するので重量もかなりのもの。やはり、非常持出袋に入れておくのはこうしたコンパクトなものが実用的です。

避難生活時に使える情報源(ラジオ)

次に、ライト付きラジオを見ていきましょう。こちらは手回し発電式のラジオライトです。本体バッテリーが十分に充電されていれば、付属の充電用ケーブルを使って携帯電話などを充電することができます(※次項で注意点有り)。

標準で付属している携帯電話用の充電器は、中心の2つです。いわゆる「ガラケー」用(DoCoMo, au, SoftBank)なので、スマートフォンの充電をおこないたい場合はスマホ用のUSB充電用ケーブルを自分で別途用意しておく必要があります。最近は100円ショップなどでもスマホ用充電ケーブルが販売されていますから、非常持出袋用に買い足しておきましょう。

ラジオライトを横から。上面にライト点灯スイッチ、底面に収納式の手回しハンドル、側面に電源スイッチ、電波スキャンスイッチ、そして音量調整とシンプルなので、電子機器が苦手なお年寄りなどでも簡単に扱えます。

ラジオはFMのみですが、震災時などに向いているラジオはFMと言われます。FM放送は低出力電波でも運用できるため、被災時に地域全体が停電するような場合でも自家発電設備のみで放送可能です。震災時などは地域ローカルのミニラジオ局が稼働するケースも多いようですね。また、単純にFMのみ対応であれば、その分のコストダウンも図れる点も大きいでしょう。

繰り返しになりますが、スマートフォン充電の場合は別途、iPhoneやAndroid用のUSB充電ケーブルが必要です。他の非常持出袋を購入した場合でも、スマホ充電対応の手回しラジオライトが入っている場合はこのあたりを事前にチェックしましょう。

実際にこのラジオライトのライト機能を使ってみました(高感度になるミラーレスカメラではなくiPhone7のカメラで撮影)。夜間に停電した想定で真っ暗な室内を照らしてみましたが、十分使える明るさです。手回し充電が可能ではありますが、手回し充電そのものは緊急時の補助的な充電手段と考えたほうが良いでしょう。

手回しのみでフル充電を行う場合、1分間に120回転程度の割合で数時間連続して回し続ける必要がある製品が大半なので、定期的にUSB充電しておいたほうが効率的です。2〜3ヶ月に1回程度、定期的に充電と動作チェックをしておくようにしましょう。

そしてこちらはもう1つのラジオライト「FMポケットラジオ」。操作はボタン3つのシンプル設計。ワイドFMに対応しているので、災害時にAM放送をFM周波数で聞くことができます。ラジオ聴取自体はイヤフォンのみ、短4電池2本式です。パッケージには「電池は別売り」となっていますが、この非常持出袋版では最初から電池が同梱されています。

FMポケットラジオのLEDライト点灯例。同様に高感度になるミラーレスカメラではなくiPhone7のカメラで撮影しています。短4電池駆動かつLED輝度もポケットサイズ仕様のため、明るさはさほどではありません。しかし夜間移動時の前方確認や周囲の状況チェック用途としては実用レベルに達していると言えます。

過去の震災時の経験として、乾電池類は早々に店頭から売り切れます。東日本大震災のときは、特に単1型の電池は真っ先に売り切れになりその後も長期間入手困難でした。予備の電池類は、予め余裕を持って別途買い足しておきましょう。

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